野球未経験だけど…鈴木亮平が導く奇跡の甲子園　TBS日曜劇場「下剋上球児」に主演

　俳優の鈴木亮平（40）が、10月期のTBS日曜劇場「下剋上球児」（後9・00）に主演する。高校の弱小野球部が甲子園出場を目指す物語で、鈴木は顧問の教師役。6日には夏の甲子園が開幕。それに負けない球児たちの熱い戦いが10月に始まる。 　菊地高弘氏のノンフィクション小説「下剋上球児」を原案にしたオリジナルストーリー。同書で描かれたのは、2018年夏に奇跡の甲子園出場を果たした三重県、白山高校野球部の物語。2年前まで10年連続で県大会初戦敗退の野球部が県大会を制し、漫画さながらの展開は「リアル・ルーキーズ」と称された。

　同書からインスピレーションを受けた新井順子プロデューサーが新たな物語を構築。「高校野球を通して教育や地域問題、教師や生徒の問題、そしてさまざまな愛を描いた人間ドラマ」と説明した。

　鈴木が演じる主人公は、大学まで野球一筋ながら、ケガで引退した男。夢を諦めきれずに36歳で高校教師になり、廃部寸前の弱小野球部の顧問になったことで日常が一変する。キャラクター性の強い役を演じることの多い鈴木だが、今回は「こんな先生がいたらいいなというキャラクター」（新井氏）という優しい教師だ。

　実は鈴木は、甲子園球場でビール売りのアルバイトの経験がある。夏の甲子園では、敗れて夏を終える球児たちの姿を見てきた。「彼らのように甲子園を目指す球児たちの裏にある思いを、先生として一緒に体験していく。そして、彼らと甲子園に出られたとしたら、何を思うのだろうと楽しみです」と話している。

　野球未経験のため、現在猛練習中。米エンゼルスの試合も現地観戦したといい「大谷翔平選手のホームランを見てきました！これはちょっと誇れます」と笑顔。「好きなことに一生懸命になるってこんなにかっこいいんだという姿をお届けできれば」と力を込めた。