薬物事件の日大 警察連絡までの“空白”に専門家「問題にせず、理事長にも知らせず、という感じが」

2023年08月07日 15:31

芸能

薬物事件の日大 警察連絡までの“空白”に専門家「問題にせず、理事長にも知らせず、という感じが」
日大アメフト部の寮 Photo By スポニチ
 スポーツライターの小林信也氏が7日、TBS系「ゴゴスマ~GO GO!smile~」(月~金曜後1・55)に生出演し、日大アメリカンフットボール部の寮で7月、覚醒剤と大麻を所持したとして、薬物銃器対策課が覚醒剤取締法違反(所持)と大麻取締法違反(所持)の疑いで部員の北畠成文容疑者(21)が逮捕されたことにコメントした。
 昨年から日大や警視庁に対し、アメフト部員の大麻使用に関わる情報提供があり、12月には部員らを対象に警視庁が薬物乱用防止教室を開いていた。しかし、今年に入っても使用が続いているとの情報提供が続き、警察から指示を受けて日大は7月6日に自主点検を実施。北畠容疑者の部屋から錠剤と植物片を発見した。しかし、その事実を大学側が警視庁に連絡したのは、それから12日も後の同18日。不自然な空白日数に、小林氏は「何かしら隠そうとしていると言われても仕方ない」と、大学側が隠ぺいした可能性も否定できないとした。

 また小林氏は、たびたび登場する「大学側」という表現についても解説した。「大学側という表現がありますけれど、大学側というのは一体、誰なのか。(林真理子)理事長まで含めた大学側では、僕はないと思うんです。アメフト部、それを管理する競技スポーツ部というふうな、現場の大学担当者が理事長まで情報を上げていなかった」と推測。「できれば穏便に済ませたかったという意図がすごく感じられます」と続けた。

 日大は2018年の同部による悪質タックル問題に続き、21年には田中英寿元理事長による脱税事件が発覚。組織の体質改善を目指し、OGの林氏が新理事長に就任した。これまでの2年間について、小林氏は「人事含め相当進んだように思えるけど、職員は変わっていないので、体質までは変わっていないというのが見えてきた」と指摘。「アメフト部の人たち、あるいは管理する側の人たちは何とかこれを大きな問題にせず、理事長にも知らせず、というふうな感じが見えてきます」と問題視した。
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