ステージ4がん克服した笠井信輔アナに「なぜ生きているんですか?」と心無い手紙…心境を告白

2023年08月08日 09:44

芸能

ステージ4がん克服した笠井信輔アナに「なぜ生きているんですか?」と心無い手紙…心境を告白
笠井信輔アナウンサー Photo By スポニチ
 フリーアナウンサーの笠井信輔(60)が、8日までに自身のインスタグラムを更新。がんを通じて出会った人々の声に、思いをはせた。
 福岡で行われた講演会に参加した笠井アナ。「帰りに聴講された方から1通のお手紙いただきました」とつづり、夫を笠井アナと同じがんで亡くした女性からの手紙を紹介。「その悲しみに暮れている最中、私が同じ病気を公表したことで私のことを気にかけてくださり、完全寛解を亡くなったご主人代わりにとても喜んでくださる内容に胸が熱くなりました」とつづった。

 一方で、「実は“私の家族は同じ病気で死んだのに、なぜあなたは生きているんですか?”といった内容のお手紙をいただいたりします」と、心ない声もあると告白。「その手紙に、申し訳なさとともに、ある種、共感するのは、私も抗がん剤治療中は、がんを乗り越えた人たちをただただ羨ましく、ときには妬みの感情を感じていた時期があったからです 確かに患者本人が1番苦しいのですが、寄り添っている家族も本当にきつく辛い日々を送っています」と、こうした声にも深く共感。その上で、「そうした中で、肉親を亡くしても私の生還も喜んでくださる その気持ちが嬉しいのです」と、冒頭の手紙への感謝を記した。

 さらに、会場を後にして、福岡空港へ向かい、レストランで食事をしていたときのこと。小さな子供2人を連れた女性が笠井アナの隣に座り、笠井アナが大きい席を譲ろうと声をかけたところ、笠井アナだということに気付き「私、笠井さんと同じがん、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫なんです。笠井さんが乗り越えられたことを励みに頑張ってきました」と、感謝の言葉をかけられたという。この出来事に、笠井アナは「まさか、そんな偶然てあるのかと思いました 隣に来た方が、私と全く同じ病気だと言う」と驚き、現在は寛解したという女性の報告に「知らない2人どうしで笑顔で喜び合いました」と状況を説明。「いわゆる『がん友』と言うやつです 特に同じがんだと、気持ちがすぐに1つになれます」と喜んだ。

 「小学生と幼稚園の小さなお嬢さん2人を抱えて血液がんになるなんて、おそらく30代、AYA世代での罹患に相当苦しかったはずなのに、本当によくがんばりました 同じ病気だけに、その大変さがわかるのです」としみじみとつづり、「そこでやっぱり考えてしまうのです 同じがんでも、生還できる人と亡くなる方がいます その境界線は一体どこで引かれるんでしょうか?」と吐露。「ステージ4の私は、なぜ命を返していただけたんだろうかと 医学と薬の進化を強く感じている中で、なぜ無念にも天国に召される方がいるのだろうかと よかった、と、申し訳ない ふたつの気持ちの狭間で 1人でも多くの方が、がんを乗り越えることができればと願うのです」と、思いを記した。
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