谷口キヨコ 韓国元アイドルの言葉が刺さる「10年後の自分は今の自分を若かったと思う」今始めなきゃ!

2023年08月08日 15:02

芸能

谷口キヨコ 韓国元アイドルの言葉が刺さる「10年後の自分は今の自分を若かったと思う」今始めなきゃ!
これだけ大人になっても初めて食べるものがある。すきやきにつける卵がメレンゲになってた!嬉しい一手間!いただきまーす! Photo By 提供写真
 【谷口キヨコのごきげん!? SOLOライフ】韓国のバラエティー番組をよく見ます。韓国語を習っていたので、耳だけでもその感覚を忘れないために、と見始めたらハマりまして、うちのテレビは朝の地上波のニュース以外は、ほぼCSで韓国バラエティーか○○○フリックスのみのために使われています。韓国のバラエティー番組では韓流ドラマでおなじみの俳優さんや、K-POPアイドルの素顔っぽい感じ、役を演じてない感じとかが見られて、なかなかおもしろいんですよ。
 そこで、ある元女性トップアイドルが言っていた言葉にぐっときまして…。彼女は40代半ば、30年ほど前はK-POPの第一世代(ちなみに少女時代は第二世代です)と呼ばれる大人気女性アイドルグループのなかでも一番人気のメンバーで、その後、ソロアーティストとしても成功し、一流のマルチタレントでもありました。恋多き女性だったとも思うのですが、そんな彼女が実力派ミュージシャンと突然結婚し、ソウルから遠く離れた済州島で結婚生活を始めます。

 結婚から何年かたって、たまにソウルに戻って芸能の仕事をするのですが…今のアイドルとは隔世の感があることを自認しています。そして自分の年齢を元アイドルだけに、強く意識して、さらっとではありますが「自分は年をとった…。自分も時代も変わったな」と言うのです。でもそれは彼女と同世代の元アイドルたちも同じで、ソウルにいようが済州島にいようか、時の流れは速く、それぞれがアイドルのときよりも自分らしくはあるけど、ちょっぴり寂しい思いをしながら暮らしているようです。

 そんな彼女たちがソウルのおしゃれなカフェに集まって昔話に花を咲かせる。そこから現在、そして未来の自分たちのことに思いをはせます。40代、50代の彼女たちにとって年齢や未来についての話は明るく楽しいことばかりではありません。番組なので、ふざけあいながら楽しそうに話はしていますが、現在も一般の私たちよりもずいぶん若く見えてきれいな元アイドルだけに、年を重ねることの不安は人一倍どころか百倍ぐらいあるように見受けられます。

 そんな年齢やこれからのことに対する本音的な言葉もちらほら出てきて、華やかな彼女たちであればあるほどその不安が伝わってくるのです。

 そのなかで済州島移住の元トップアイドルがこう言います。「10年前、20年前の自分たちを懐かしがってるんだから、これから10年後の自分は今の自分をどれだけうらやましいと思うかな。あのときは若かったってきっと思うよ。だからやりたいこと、できること、今、いっぱいやろうよ」って。自分より年上の先輩にもこう言って先輩を元気づけます。
 同じような意味合いだと思いますが、日本では「今が一番若い!」ってよく言いませんか。そう言われたときは「そりゃそうだ」と一応納得はするのですが『今が若い』っていうところが実は、ふに落ちないというか…。だって、『自分が若い』と自認していたのは30代半ばぐらいまでで、そこから自分のことを『若い』とは思っていなかったから。年上の方に比べれば若いけど…という感覚だったんですね。なので「今が一番若い」はピンとこないんですよね。

 でも、考えてみれば10年前の自分も「年をとったなぁ。もう若くないなぁ」と思っていたけど、今の自分に比べればあの頃は十分若かったんですよね。「若くない」と感じながらも、その年齢でできること、やりたいことをやって懸命に生きていました。

 『今』という視点だけでは、ふに落ちないことも、過ごしてきた自分の時間という軸で見れば、10年後の自分は今のわたしを「若かったなぁ」と振り返ることがあるのでしょう。

 だから、やっぱりやらなきゃ。やりたいこと、やらなきゃならないこと。「そんなことはもうやりきりました」っていう人もいるのかな、すごいな…。私はまだまだたくさんありまして…。10年後、20年後の自分が後悔しないように『今』から始めなきゃ。
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