「VIVANT」ここまで“未回収”の伏線「5つ」 怪しすぎる乃木の言動 真意を読み解くポイントは…

2023年08月11日 09:05

芸能

「VIVANT」ここまで“未回収”の伏線「5つ」 怪しすぎる乃木の言動 真意を読み解くポイントは…
日曜劇場「VIVANT」第4話。乃木憂助を演じる堺雅人が自衛隊の精鋭部隊「別班」の一員と判明(C)TBS Photo By 提供写真
 俳優の堺雅人(49)が主演を務める今夏最大の話題作、TBS日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」(日曜後9・00)は、13日に第5話が放送される。第4話では、登場人物の“第2の顔”が次々と明かされ、物語は新たな局面へ。あらゆる場面に散りばめられた“伏線”が話題となり、ネット上では考察合戦となっている。
 <以下ネタバレ有り>

 主人公・乃木憂助が務める丸菱商事で起きた、1億ドル(日本円で140億円)の誤送金から始まる壮大なストーリー。乃木は、大金を取り戻すべく向かったバルカ共和国で、謎の組織・人物である「VIVANT」と間違われていた。

 無実の爆発犯とみなされ地元警察に追われる立場となったが、公安の刑事・野崎(阿部寛)らの協力により、世界医療機構・医師の柚木薫(二階堂ふみ)とともに、第3話で命からがら無事に日本に帰国。誤送金した140億円は、乃木が社内の誰かから罪をなすりつけられたものだといい、野崎は謎のテロ組織「テント」か、または「VIVANT」の正体と仮付けされている自衛隊の影の諜報部隊「別班」のメンバーではないかと推測。公安のサイバー対策課の“ホワイトハッカー”東条翔太(濱田岳)の力を借りて、乃木を犯人に仕立て上げるために動いた人物が、社内の財務部・太田梨歩(飯沼愛)と判明した。

 第4話では、入社2年目の太田の正体が、実は超一流ハッカー「blue@walker」だと判明。だが、この誤送金事件は、太田が何者かの指示で動かされていたものだった。

 太田に指示を出していたのは、何と、乃木が「唯一信頼できる社内の人間」と話していた丸菱商事の同期・山本巧(迫田孝也)だった。山本は実は、テロ組織「テント」のモニターだったのだ。

 この事実だけでも衝撃的だが、初登場した松坂桃李が「別班」の一員・黒須駿役と判明し、さらに黒須は乃木を「先輩」と呼んだことから、乃木が実は「別班」のメンバーだと判明。登場人物たちの“第2の顔”が続々と明かされ、視聴者からは「凄すぎて追い付かない」「衝撃すぎてしばらく放心状態だった」「乃木にはしてやられたわ、お前VIVANTじゃん」「まさか、乃木さんがベッパンだったなんて」「絶対誰も予想出来なかった展開」と、さまざまな声が上がった。

 初回から“伏線だらけ”だと話題を集めていた同ドラマ。初回冒頭5分あたりで、乃木が自身のスマホを操作する際、一瞬だけ乃木のスマホ画面が映される。この映像をコマ送りにしてみると、乃木のスマホ内に「VIVAN」と書かれたまとめフォルダが存在することが判明。第一話では「VIVANTなんて知らない」と話していた乃木だったが、このフォルダによって、乃木の発言は「うそ」であると言える。事実、第4話で乃木は、別班のメンバーであることが明かされた。

 さらにTBSが第4話放送当日に発売を開始した「別班饅頭」も“伏線”と話題となっている。この商品には「別班」と書かれた饅頭が8つ入っているが、乃木のスマホに入っていた「VIVAN」まとめフォルダにも8つのフォルダが存在。このことから、「別班のメンバーは8人ではないか」と考察することができる。

 この他にも至るところに“伏線”が散りばめられているが、視聴者がもっとも注目しているのが、第1話のラストにサプライズ登場した役所広司&二宮和也。2人はバルカ共和国の現地民のような装いで、二宮は役所のことを「父さん」と呼んでいた。また、薫が日本に連れ出した少女・ジャミーンに対し「また一人にさせてしまった…」と発言。これ以降は出番がなく、現在まで何の情報も明かされていない。

 役所は、ドラマもメーンビジュアルにも登場しているため、今後物語に大きく関わってくると見られる。さらに、役所が載っている番組のメーンビジュアルが「役柄をほのめかしている」という説も浮上。メーンビジュアルでは、左から松坂桃李、二階堂ふみ、堺雅人、阿部寛、役所広司が並んでおり、キャストにかぶさるように、「VIVANT」の文字が並んでいるが、この文字が「それぞれの役を表しているのではないか」と話題に。松坂にかかっている「V」は「VIVANT=別班」。二階堂ふみにかかっている「I」は「医者」の頭文字。堺雅人には「別班のV」「A」がかかり、阿部寛には「N」で「日本警察」の頭文字…となると、役所の「T」は、テロ組織「テント」の頭文字、とも読み取れる。

 初回から続く重大な伏線がもう一つ。それは、「乃木の幼少期」の回想だ。これまで物語の節々で頻繁に、「砂漠の中で追われる幼少期の乃木を抱いた母と父」「何者かに銃撃される母」が乃木の夢や回想として映し出される。両親に関するヒントは、第1話予告にも。乃木の父の若い頃とされる林遣都が登場した結婚式のシーンで、林が着用している紋付羽織袴の家紋が「テント」のマークと一致していることがわかる。これらのことから、乃木の両親は何らかの形でテントと関わりがあったことが読み取れる。

 同様に、初回から続くものとして「乃木の別人格」がこのドラマの特徴だ。普段の腰の低い乃木と異なり、少々荒い口調のもう一人の乃木。第3話で、この別人格に「エフ」と語りかけている場面が放送され、「乃木の別人格の名前はエフ」と話題となった。さらに深く考察し、「別人格の名前のFの由来。Future(未来)とかFail(失敗)とか色々考えたけどやっぱりFather(父親)じゃないかしら。つまりあれは夢に出てきた父親(林遣都君)の人格が乃木の中で共存してる」「Fってのは牢獄に入れられてた子供達に付けられた番号なのかな?冒頭の乃木のVIVANのアプリに8個フォルダがあったこと考えるとA~Hまでいるとか?」と、さまざまな考察が見られた。

 また、第3話から登場するようになった神田明神の小さな祠。乃木は、自宅近くにある神田明神に毎日欠かさず参拝しているといい、その際に必ず、木の根元に置かれた小さな祠が映し出される。不自然にクローズアップされるこの祠に「重大な何かがある」と、視聴者は考察している。

 この他さまざまな場面で“伏線”と見られるものが存在するが、初回から続くものとして「スマホに存在するVIVANTフォルダと謎に包まれたVIVANTの意味」「謎に包まれた役所&二宮」「乃木の両親の存在」「乃木の別人格」、さらに第3話、第4話で異様な存在感を放つ「神田明神の祠」の5つは、物語を読み解く上で重要なキーワードになると見られる。第5話予告には、ついに二宮も登場。果たして、二宮は敵か味方か、味方か敵か。これまでの伏線の謎は解き明かされるのか。

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