本並健治氏 惜敗なでしこにねぎらい&エール 来年パリ五輪へ「伸びしろはたっぷり」
2023年08月12日 04:45
芸能
今大会でなでしこに足りなかったものは「個性」と分析した。選出メンバーはもちろん“武器”を持っている。FW田中美南は抜け出すスピードもあり、FW植木理子は速さを生かしたドリブルが持ち味だが、「もう少し個の力を出してほしかった」と語る。海外で活躍する選手も増え、21年からは日本女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」も開幕。実力の底上げが進むが「攻撃を仕掛ける選手があまりいなかったのも気になる」と、もどかしさも口にした。
個性のある選手とは何か。2011年の優勝メンバーで例えると、本並氏の妻・丸山はスーパーサブとしてピッチを駆け抜けるドリブラー。FW岩渕真奈は前を向いて仕掛ける迫力があった。今大会、本並氏が注目したのは、MF杉田妃和の“個性”。「左サイドからもっとゴリゴリに出られるようになれれば。体も大きいし、期待してます」と話した。
試合とともに気にかけていたのは、妻の解説。真面目に解説しつつも時折選手の“細かすぎる”エピソードを披露。MF宮沢ひなたが「そろばん1級を持っている」などと明かし、SNSが沸いた。本並氏は試合前、プレーの表現の仕方などをアドバイスしたといい、「あんなもんじゃないですか」と笑顔で振り返った。
来年にはパリ五輪を控えるなでしこジャパン。個性を伸ばすことが課題なら「伸びしろはたっぷりですね」と力を込める。1年後のピッチでイレブンの成長した姿と、解説席で喜ぶ妻の笑顔を見るのを楽しみにしている。