栗山英樹氏 深く胸に刺さったレジェンドたちの言葉「一番は長嶋さんが」WBC舞台裏 情報収集で覚悟決め

2023年08月14日 12:23

芸能

栗山英樹氏 深く胸に刺さったレジェンドたちの言葉「一番は長嶋さんが」WBC舞台裏 情報収集で覚悟決め
栗山英樹氏 Photo By スポニチ
 侍ジャパン前監督の栗山英樹氏(62)が、13日放送のNHK総合「プロ野球 マジックの継承者たち Ⅱ 『WBC 栗山英樹監督』」(後10・00)に出演。侍監督就任から第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)優勝まで約1年5カ月にわたって書き続けたノートを公開した。
 メモでは、知られざる舞台裏が明かされた。

 監督の就任要請があったのは2021年10月。10年務めた日本ハム監督退任が決まった直後だった。10月28日のメモには「昨日電話がかかってきた、球場以外で会いたいと。出来るならばジャパンの監督を、という話だ。ジャパンの在り方、日本野球とはなんなのか、そんな試合をしてほしいと言われた」「本気の勝負をあのメジャーリーガーたちとできることは本当にうれしいことだ」と記されていた。

 すでにこの時点で「米国を倒して優勝する」というゴールは決まっていた。栗山氏は「アメリカやっつけたかった。それは野球を作ってくれた国だから。日本の野球のレベルが上がっていることを体で感じさせたかったという野望というか。全ては逆算、なんのためにやるのかというと、世界一になるため、アメリカをやっつけるためにあるだけなので」と目標に向かって動き出した当時の心境を語った。

 周到に準備していた様子も克明に記録されていた。

 22年の3月から6月までは情報収集。歴代代表選手や監督を訪ねた。06、09年とWBC2大会連続でMVPに輝いた松坂大輔氏、第2回優勝監督の巨人・原辰徳監督、第3回大会監督の山本浩二氏を訪ねて話を聞いた。「勝てるとは本当に思えなかった。ただただ1試合、1試合」「全ての試合がシーソーゲームになることを自覚せよ」とメモし、覚悟を決めた。

 さらに、巨人の長嶋茂雄終身名誉監督、ソフトバンクの王貞治球団会長とも面会。「王さんは、いろんなことを言われたかったと思うんですけど、『好きなようにやってください』って背中を押していただいた。一番は長嶋さんが『野球の原点は高校野球なんだ。それを大切にしてください』と」と振り返り、レジェンドの言葉が深く印象に残ったと語った。
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