栗山英樹氏 ダルと覚悟を確認し合ったWBC至高の会話「監督、何言ってるんですか」メモに「献身」の跡

2023年08月14日 13:51

芸能

栗山英樹氏 ダルと覚悟を確認し合ったWBC至高の会話「監督、何言ってるんですか」メモに「献身」の跡
栗山英樹氏 Photo By スポニチ
 侍ジャパン前監督の栗山英樹氏(62)が、13日放送のNHK総合「プロ野球 マジックの継承者たち Ⅱ 『WBC 栗山英樹監督』」(後10・00)に出演。侍監督就任から第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)優勝まで約1年5カ月にわたって書き続けたノートを公開した。
 500ページを超えるメモでは、知られざる舞台裏が明かされた。

 監督就任からWBCに向けて周到に準備を進める中、22年8月には大谷やダルビッシュらメジャーリーガーとの交渉、11月からは本格的な戦略シュミレーションを行った。

 日本ハム時代から栗山氏を支え、メジャーリーガーとの交渉にも同席した岸七百樹マネジャーがVTR出演し、当時の様子を証言した。

 今回の代表で特にこだわっていたのはパドレス・ダルビッシュの招集。岸マネジャーは「ダルビッシュ選手はポイントだったんで、監督の中で。ダルビッシュ選手だけは絶対呼ぶと」と強い覚悟を感じていたという。

 栗山氏はダルビッシュの招集は難しいと考えていたが、11月下旬に動きがあった。岸マネジャーは「朝4時くらいだったと思うんですけど…監督にすぐ、ダルビッシュが前向きになりましたと。他のことがちゃんと整理できれば出場します、と言ってるんでと。監督はめちゃくちゃ喜んでました。ええ?!って。監督もダメだと思ってた部分があったので」。情勢が一気に変わった。

 栗山メモには「12月5日、ダルとサンディエゴ。『まずはチームのためにミーティングもあるし、全ては宮崎から行かなければいけない。自分のためにも今の若い選手が何を思い、何を考えてるのか知りたい。そのことがこれからの自分を助けてくれるのではないかという思いもあって参加したい。本当に一つのコマとして使ってほしい。使い方は自由にやってください。抑えもやります』」とダルビッシュの言葉が書き留められていた。

 岸マネジャーは12月の面会について「非情になるというのは言っていて。ダルビッシュ選手と食事した時、本人にも言ってました。『先発調子悪かったら、俺代えるよ』って。僕それにけっこうしびれて。内容どうこうより、自分の覚悟を伝えたんだと思うんですね。だから感動したんです。ダルビッシュ選手は『監督、何言ってるんですか、当然です』って言ったんです。すごい会話だなと。内容よりお互いの覚悟を確認し合ったというレベルの高さに感動しました」と振り返った。
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