栗山英樹氏「翔平が緊張していた」WBC舞台裏 決勝で周囲ズッコケさせた大谷の行動 「極秘メモ」明かす
2023年08月14日 14:44
芸能
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1次ラウンド初戦となった中国戦では大谷(エンゼルス)が先発。メモには「翔平が緊張していた。それでも一球目から全力で声を挙げて投げてゆく。攻撃中も一切座らない。格闘家がリングに上がる前のようにふうーふうーの息を吐きながらずっと後ろで歩いている。まさに誰も声をかけられるような雰囲気ではなかった」と、世界トップクラスの大谷が力をみなぎらせて大会に臨んでいる様子を書き記した。
米国との決勝ではクローザーとして起用する構想を描いていた栗山氏。「翔平の確認をしようとするが、本人はあっけらかんと、大丈夫です、準備は自分でしますという感じであった。こちらが逆にブルペンまでの導線を考えたほどだった」とメモした。
VTR出演した栗山氏を支える岸七百樹マネジャーは当時を振り返り「監督はベンチ裏の選手ロッカーの周りをうろうろしていて。ブルペンにつながる通路を探されていたんです。アメリカは大谷選手が最後に投げるとかわかってないので、(作戦を隠すためにも)ここ通っていけばブルペン行けるんだっていうのが監督はわかっていた。そしたら、大谷はしっかりベンチ通ってからブルペンに行くという。親の子心、子知らずといいますか…。監督自ら汗だくになって探してるのに、通路使わず表から行くという」と苦笑。
試合中、ベンチ裏の通路を使わずにブルペンへ向かった大谷について、栗山メモには「試合中、ブルペンにレフトを歩いて堂々と向かっていった。そのこと自体も楽しんでいるように見えた」と記されていた。
1点リードの9回先頭、大谷は四球で出塁を許した。栗山氏は「翔平がやられる時はだいたい先頭四球なんです、昔から。ここだけはやめてくれって思った瞬間にフォアボール…翔平ここ~?って思いましたよ、正直」と苦笑しながらも、続くベッツが二ゴロ併殺。「哲人もすごい緊張してましたよね、あのゲッツー。トラウトが歩いてくるのが見えた瞬間に勝ったと思った。そんなこと起こりえない。神様が日本を勝たせると決めたんだなと思いました」と確信が芽生えたと回想。
メモには「トラウトが打席に入った時に、ああ物語が完成する。翔平が世界一に向かって真っ直ぐ歩いています、と頭に浮かんだ」。大谷がトラウトを空振り三振に仕留めて世界一を果たし「夢のエンディングはイメージ通り、最高のものとなった」と記し、逆算が自身が思い描いた通りのラストへつながった。