宝塚・花組トップスター柚香光が退団会見「新しい自分に会ってみたい」恒例の“結婚”質問には…

2023年08月16日 11:59

芸能

宝塚・花組トップスター柚香光が退団会見「新しい自分に会ってみたい」恒例の“結婚”質問には…
<宝塚花組 柚香光 退団会見>退団会見を行う花組トップスター柚香光(撮影・中辻 颯太) Photo By スポニチ
 来年5月での退団を発表した宝塚歌劇団花組トップスター柚香光(ゆずか・れい)が16日、大阪市内で記者会見を行った。
 真っ白なパンツスーツで会見場に現れた柚香は「自分自身、このような(退団会見の)時が来るのか…と。緊張しています」笑顔。「宝塚は自分の青春そのものでした。私の中にずっと残り続ける濃い時間」と振り返った。

 退団を決意したのは今年の2月。「宝塚への思いが満ちに満ちてきて“今、卒業させてもらいたい”と思いました。宝塚しか知らない自分自身、新しい自分に会ってみたい」と明かした。同時に退団するトップ娘役・星風まどか(ほしかぜ・まどか)にはその1カ月後、2人きりになった時に話し「ぜひ、私もご一緒させてください」と告げられたという。組のメンバーには13日に宝塚大劇場で千秋楽を迎えた「鴛鴦(おしどり)歌合戦」の前日12日の公演後に発表した。

 思い出の作品を問われると「全部、自分の分身のような存在なので、ひとつに絞るのは本当に難しい」。ただ、思い出の景色を問われると「ぱっと思いつくのはお客さまの笑顔」と即答。「マスクをしていてもキラキラした瞳だったり、お客さまとのつながりが大好きで。今思い出してもグッときます。どんな時にもお客さまが時間を共有してくださって、温かな応援をしてくださった」と感謝した。

 柚香は東京都出身。09年に初舞台を踏み花組に配属され、当初から華やかな舞台姿とダンス力で注目の存在だった。順調にスター街道を歩み、19年11月にトップスター就任。しかし、直後に新型コロナウイルス感染拡大のあおりを受け、大劇場でのトップお披露目公演「はいからさんが通る」が約4カ月遅れになるなどコロナ禍での公演を余儀なくされるトップ人生だった。「コロナという状況で世界が大きく変わる時で。支えられたのはお客さまへの思いと、スタッフの方々…人の思いだった」と話した。

 退団会見恒例の「結婚」についての質問には「これホントに聞いて頂けるんですね?」と笑いながら「(結婚指輪代わりに)輪ゴムでもつけて来ようか、と思ったんですが。当分は(左手薬指は)空いていると思います」と笑わせた。

 サヨナラ公演は来年2月9日、兵庫・宝塚大劇場で開幕するミュージカル「アルカンシェル~パリに架かる虹~」。東京宝塚劇場の千秋楽、5月26日での退団となる。同時に退団する星風は午後、宝塚歌劇団で会見を行う。
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