「熱海殺人事件」50周年記念イベント　馬場徹サプライズ登場「進化続ける熱海殺人事件は凄い」

　不世出の劇作家つかこうへい氏の傑作「熱海殺人事件」の50周年記念イベントが15日から2日間、東京・新宿紀伊国屋ホールで開催された。 　登壇者は、現在同所で上演中の「熱海殺人事件バトルロイヤル’50s」の木村伝兵衛部長刑事役の荒井敦史（30）や女性警官水野朋子役の新内眞衣（31）佐々木ありさ（23）小日向ゆか（25）ら全キャスト。初日の15日にはサプライズゲストとして、40周年の時に主役を務め、木村伝兵衛といえばと言われるほど好評を博した馬場徹（35）が登場。

　「僕が出演したのはちょうど10年前。稽古の段階でこんなにも進化、成長、発見を繰り返す作品があることに戸惑いながらも楽しさを感じていました。半世紀にわたり今もなお愛され、進化を続ける熱海殺人事件は本当に凄い。それもこれも、つかこうへいという偉人の賜物です。師匠に教えていただいたことを胸にさらに精進したいと思います」と、役者としての決意をあらたにしていた。

　トークコーナーでは総合演出の河毛俊作、演出の岡村俊一の両氏が「熱海殺人事件」の歴史解説で盛り上げ、出演者たちによるクイズコーナーや50年前の初版の朗読などもあり“熱海マニア”にはたまらないメモリアルデーとなった。

　16日は現在上演中の「熱海殺人事件バトルロイヤル’50s」に出演している全キャスト8人が、入れ替わり様々な役柄を演じるユニークな“シャッフル公演”を敢行。こちらも満席約400人のファンをうならせた。通常の公演は同所で20日まで行われる。