フジ解説委員・松山俊行氏　中国軍の台湾周辺での軍事演習に「日米韓の首脳会談に対する抗議でもある」

　フジテレビ政治部長で解説委員の松山俊行氏が20日、同局「日曜報道　THE　PRIME」（日曜前7・30）に出演。中国軍が19日、台湾周辺で軍事演習を行ったことに言及した。 　中国軍の軍事演習は、台湾の頼清徳副総統が南米訪問の際に米国に立ち寄ったことへの対抗措置で、「台湾独立勢力と外部勢力の結託した挑発行為に対する警告だ」として米国をけん制した。

　台湾国防部（国防省）によると台湾周辺で19日午前9時（日本時間同10時）以降、中国軍機延べ42機が活動し、うち延べ26機が台湾海峡の中間線を越えた。中国軍用機は戦闘機「殲16」や「殲11」「殲10」など。同部は「非理性的な挑発行為だ」と訴えた。

　松山氏は、今回の軍事演習の背景について「一義的には、頼副総統の米国訪問ということに対する抗議ということがあるようですけれども、一方で同時に行われていた日米韓の首脳会談、これ米国のキャンプデービッドで行われてましたけれども、それに対しても中国の報道官が、その地域の対立や軍事ブロックをつくる試みだと言って激しく非難していますので、そういったことに対する抗議という意味もあるんだと思いますね」と自身の見解を述べた。