宇多田ヒカル 作詞と“すべらない話”との共通点「本当かどうかは…」「Automatic」で解説も
2023年08月21日 09:50
芸能
さらに「日記と詩で全然違うのは、日記は記述で、詩は描写だから、細かいディティールは本当かどうかは関係なくなってくるじゃないですか」と説明。「それが全部バラバラに、粒子みたいに解体されて、それでなんかピアノに座って、なんか探ってるうちに、そこで自分と対話が始まって、そのときに、ブロックが再構築されてって」と語った。
これに、MCの松本人志は「すべらない話と似てるかもしれないですね」とコメント。「芸人の体験って、嘘ではないんだけども、結局どこを吸収してるのかにもよるので、本当にしょうもない芸人と2人で体験したことは、このしょうもない芸人は全く覚えてないというか、そこに引っかかってない。抽出するところが違うので。なんかそういう意味では、ちょっとすべらない話とかそういうのにも近いのかもしれないね」と推察した。
宇多田は「同じだと思います」と共感し、「3本あったものが4本になっててもいいんです」とうなずいた。「“7回のベル”とか、別に7回まで電話数えてないしみたいな。『Automatic』って歌でいうと。でもなんかディティールがある方が、伝えたい、表現したい感情につながる。知らない人でも、そこでファッと想像できる」とした。
なお、曲を制作するときは音楽を先に作るそうで「言葉から絶対出てこないです。言いたいこととかないんです、全然」という。「歌で世界を平和に」という志も「なくて。音楽からコードとかメロディから出てきて、こうだなっていうのが、だんだん母音とか子音とかも一緒にセットで出てきたりして」と語った。