宇多田ヒカル 作詞と“すべらない話”との共通点「本当かどうかは…」「Automatic」で解説も

2023年08月21日 09:50

芸能

宇多田ヒカル 作詞と“すべらない話”との共通点「本当かどうかは…」「Automatic」で解説も
シンガー・ソングライターの宇多田ヒカル Photo By スポニチ
 シンガー・ソングライター宇多田ヒカル(40)が、20日放送のフジテレビ系「まつもtoなかい」(日曜後9・00)にゲスト出演。音楽制作について語った。
 宇多田は「“音楽作ってる”っていう状態じゃないところが一番大事で、私はそこに結構時間を掛けちゃうんですけど。インプットの時期みたいなのが、何年もあったり、そこまで人生で蓄積してきたもの、生きてて普通に見たもの、感じたこととか、聞いた事とか、今日のこういうお話とか、いろんなものが入ってくるじゃないですか。それで多分、一回それが消化というか、解体されて」と話した。

 さらに「日記と詩で全然違うのは、日記は記述で、詩は描写だから、細かいディティールは本当かどうかは関係なくなってくるじゃないですか」と説明。「それが全部バラバラに、粒子みたいに解体されて、それでなんかピアノに座って、なんか探ってるうちに、そこで自分と対話が始まって、そのときに、ブロックが再構築されてって」と語った。

 これに、MCの松本人志は「すべらない話と似てるかもしれないですね」とコメント。「芸人の体験って、嘘ではないんだけども、結局どこを吸収してるのかにもよるので、本当にしょうもない芸人と2人で体験したことは、このしょうもない芸人は全く覚えてないというか、そこに引っかかってない。抽出するところが違うので。なんかそういう意味では、ちょっとすべらない話とかそういうのにも近いのかもしれないね」と推察した。

 宇多田は「同じだと思います」と共感し、「3本あったものが4本になっててもいいんです」とうなずいた。「“7回のベル”とか、別に7回まで電話数えてないしみたいな。『Automatic』って歌でいうと。でもなんかディティールがある方が、伝えたい、表現したい感情につながる。知らない人でも、そこでファッと想像できる」とした。

 なお、曲を制作するときは音楽を先に作るそうで「言葉から絶対出てこないです。言いたいこととかないんです、全然」という。「歌で世界を平和に」という志も「なくて。音楽からコードとかメロディから出てきて、こうだなっていうのが、だんだん母音とか子音とかも一緒にセットで出てきたりして」と語った。
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