小津安二郎監督の「父ありき」海外向けポスターが完成 ベネチア国際、クラシック部門に選出

2023年08月21日 12:00

芸能

小津安二郎監督の「父ありき」海外向けポスターが完成 ベネチア国際、クラシック部門に選出
「父ありき 4Kデジタル修復版」の海外向けポスター(C)1942/2023 松竹株式会社 Photo By 提供写真
 8月30日に開幕する第80回ベネチア国際映画祭のクラシック部門(ベニス・クラシック)に選出された小津安二郎監督の「父ありき 4Kデジタル修復版」(1942年)の海外向けポスターが完成し、21日正午に解禁された。
 2012年に設立されたベニス・クラシックは過去1年間に復元された中から特に優れたクラシック作品を上映するもので、今年は「父ありき」に加えて、8月7日に87歳で亡くなったウイリアム・フリードキン監督の「エクソシスト」(73年)、テレンス・マリック監督の「天国の日々」(78年)、フランシス・フォード・コッポラ監督の「ワン・フロム・ザ・ハート」(82年)などが選ばれた。

 「父ありき」は同じ教師の道を選んだ父と子の関係を繊細かつ濃厚に描いた一編で、笠智衆の初主演映画としても知られる。松竹によれば、現地9月6日午後2時半からのワールドプレミア上映の前には濱口竜介監督(44)がゲストとして登壇し、作品紹介を予定している。

 21年公開の「ドライブ・マイ・カー」が米アカデミー賞国際長編映画賞を受賞するなど世界から熱い視線を集める濱口監督。新作「悪は存在しない」が金獅子賞を競うコンペティション部門にエントリーされており、合間を縫っての登場となる。小津作品についての発言も注目される。
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