SCANDAL「同一メンバーによる女性最長活動ロックバンド」ギネス世界記録認定「感謝の気持ちで…」

　女性4人組ロックバンド「SCANDAL」が21日、大阪・なんばHatchで結成17周年ライブを行い、「同一メンバーによる女性最長活動ロックバンド」としてギネス世界記録に認定されたことを発表した。2006年8月28日に同所で行った初ライブの日から起算し、16年358日を達成。ボーカル＆ギターのHARUNAは「くじけそうになる瞬間もありましたが、17年間支えてくれた皆さんに、感謝の気持ちでいっぱい」と喜んだ。 　06年に結成され、これまでメンバーの入れ替わりなく活動してきたことで新たな記録を樹立。様々な取材を受ける中で「記録を狙えるのでは」という話が出てくることが増え、ギネス世界記録に申請する運びになったという。MAMIは「みんなで獲った1番！」と話し、RINAは「バンドとして初めて獲った1位が誰かに勝ったものではなく、4人で活動してきて獲れたことがとてもうれしい」と声を弾ませた。

　男性バンドでは「BUMP　OF　CHICKEN」や「ASIAN　KUNG―FU　GENERATION」らが20年以上結成当初から同じメンバーだが、女性では「プリンセス　プリンセス」の約13年（結成から96年の解散まで）など。音楽関係者は「女性は結婚や出産などで人生の選択を迫られることがある。メンバーを交代する場合も多いのではないか」と話した。

　「SCANDAL」はHARUNA、MAMI、TOMOMI、RINAの4人で結成され、08年に「DOLL」でメジャーデビュー。09年に「少女S」でレコード大賞新人賞受賞。さらに翌10年に「瞬間センチメンタル」がアニメ「鋼の錬金術師」のエンディングテーマとして起用されると、国内外で人気を拡大させてきた。

　この日のライブでは集まった1900人を前に、10月4日発売予定の29枚目シングル「ハイライトの中で僕らずっと」（今月22日より先行配信）を初披露するなど熱いステージを展開。大盛況の中、TOMOMIは「私たちは世界一のバンドになり、みんなは世界一のファンに。お互い胸を張って生きましょう」と呼び掛け、HARUNAは「もっともっと良い景色を一緒に見ていきましょう」と力を込める。今後の活躍を誓った。