藤井王位、53手目に左右両にらみの角 佐々木七段は封じ手で1筋への端角 形勢、残り時間も互角

2023年08月23日 12:44

芸能

藤井王位、53手目に左右両にらみの角 佐々木七段は封じ手で1筋への端角 形勢、残り時間も互角
再開された佐々木大地七段との第5局に臨む藤井聡太王位(日本将棋連盟提供) Photo By 提供写真
 藤井聡太王位(21)=王将、名人、竜王、叡王、棋王、棋聖含む7冠=に佐々木大地七段(28)が挑む第64期王位戦7番勝負第5局は23日午前9時、徳島市「渭水苑」で2日目が指し継がれ、後手佐々木が前日午後6時の封じ手時刻まで2時間4分考慮した46手目は、遠く藤井王をにらむ1筋への端角だった。続いて藤井は、中住まいの王への端角の利きをさえぎるべく、4筋の銀を立って守りを固めた。佐々木の長考の約半分、1時間3分を投入した。
 藤井に季節のフルーツ、佐々木に抹茶が提供された午前10時のおやつ。直後、53手目に藤井が放った盤面中央への左右両にらみの角に、佐々木がまたも長考に沈む。

 お互いの読みが、正面から激突した瞬間だったのだろう。直接的には、藤井が8筋の飛先の歩の突破を図った。同時にこの角は、佐々木による歩の進撃3手で捕まりかねない。つまりこの3手のうちに、有効な攻めを実現しうるとの藤井の自信のほどを示した指し手に佐々木が結局1時間14分考慮。8筋の歩の突破を阻止するために、7筋の歩を伸ばした。

 午前12時半から、昼食休憩に入った。形勢は互角とみられ、8時間の持ち時間から藤井は5時間21分、佐々木は5時間41分消費と残り時間も大差がない。昼食は両者鉄火丼。午後1時半に再開される。

この記事のフォト

【楽天】オススメアイテム