「VIVANT」二階堂ふみの薫、「スパイ説」はミスリード!?「色」の伏線から読み取れる正体を考察
2023年08月26日 08:30
芸能
主人公・乃木憂助(堺)が勤める丸菱商事で起きた、1億ドル(日本円で140億円)の誤送金から始まる壮大なストーリー。乃木は、大金を取り戻すべく向かったバルカ共和国で、無実の爆発犯とみなされ地元警察に追われる立場となったが、公安の刑事・野崎らの協力により、世界医療機構・医師の柚木薫(二階堂ふみ)とともに、命からがら日本に帰国した。
帰国後は、誤送金を何者かが乃木になすりつけたものだとして、野崎らも協力して捜査を開始。犯人を突き止める中で、自衛隊の精鋭部隊「別班」やテロ組織とされる謎の組織「テント」など、世間には明かされていない「世界中を巻き込む大きな渦」の中身が次々と明らかとなった。
ここまで多くの伏線があり、そして回収されている同ドラマ。「これも伏線?」「あれも怪しい」と、多くの視聴者が新たな視点で物語を楽しんでいる。
そんな中、20日に放送された第6話で「テント」の会合が放送されたのをきっかけに、「色」に着目する動きがみられた。
第6話では、「テント」の会合で、メンバーの一人・ギリアム(海老原恒和)が組織の金を横領したことが発覚。リーダーであるノゴーン・ベキ(役所広司)によって制裁される場面が放送された。
この場面が「新約聖書」に記載されている「最後の晩餐」のようだと話題になった。「最後の晩餐」とは、イエス・キリストが十字架にかけられる前日に、弟子たちと一緒にとる最後の食事のこと。レオナルド・ダヴィンチが描いた「最後の晩餐」やジョット・ディ・ボンドーネによる「ユダの接吻」の中では、イエスを裏切った「ユダ」は黄色の服を着用している。このことから、キリスト教では「黄色」は裏切り者の色とも言われている。
ギリアムが身に付けていたのも黄色の衣服だったことから、「黄色=裏切り」説が浮上。これまでも、乃木らを裏切った「テント」のモニターだった山本巧(迫田孝也)も黄色のネクタイを着用しており、「テント」を裏切り、別班の黒須(松坂桃李)に“黄色の紙”に書かれた暗号を手渡したアリ(山中崇)など、裏切り行為と黄色は偶然にもリンクしていた。
「色」に着目する動きが拡大し、考察班の目線は、番組のキービジュアルへ。黒と赤で表現されたキービジュアルで、薫だけが赤いドレスを着用している点に着目した。
薫は「奇跡の少女・ジャミーン」に執着する点などから、視聴者に「本当に仲間なのか」と怪しまれている人物だ。
「赤」といえば、初回で乃木がバルカ共和国に渡った際、アリとともに銀行を訪れるシーンで、赤いロングコートの女性がさり気なく登場する。しかも、2度も登場するのだ。この女性は後ろ姿しか見えないが、「もしかして薫では…?」という声が上がっている。薫は劇中でも、赤い衣服を着用する場面が放送されている。
「赤」といえば、乃木ら「別班」が連絡手段として用いていた「別班饅頭」も赤色。「別班の緊急招集の連絡方法は赤の別班饅頭を指定の神社に置くこと」と、公式も説明している。
また、第7話で乃木がもう一人の人格、「F(エフ)」と語り合う場面では、天井から壁、ソファーや絨毯に至るまですべてが「赤」色の部屋が映し出される。
「赤」の意味を考えるとき、「黄色=裏切りの色」というキリスト教の考えに沿うと、キリスト教のシンボルカラーである「赤」は「神の愛」や「真実」、「救済」などを意味している。
乃木は第7話で「僕は愛が分からない」と語り、「それを知るため、日本を家族と思って戦う」と自身の思いを明かしている。薫に対し、その思いをぶつける場面もある。
「赤」が「愛」を意味しているとすれば、薫は愛の象徴であり、これまでの不可解な行為も「愛」からくるものだと考えれば納得することができる。
そして、キービジュアルで薫にかかる「I」の字は「医者」ではなく「愛」なのではないか…という声も上がった。
この「色」の考察に、ネット上では「I=愛の方がしっくるくるけどどうすか」「テントボスの役所広司さんの側近に林泰文さん 何か鍵を握る人物 他のドラマで何かと重要な役どころを演じている 色も赤」「なぜか色に注目をしはじめて(青と赤にヒントがあるような)今回のホテルは赤!!もう考察しすぎて何が何だかわからなくなってきました」と、さまざまな声が飛び交った。