山時聡真　映画「君たちはどう生きるか」主人公の声優抜てき　菅田将暉ら事務所先輩に学ぶ「最強ですよね」

　宮崎駿監督（82）のアニメーション映画「君たちはどう生きるか」で、主人公の声優に抜てきされた俳優の山時聡真（18）の注目度が急上昇している。 　7月14日の公開直後から自身のSNSにコメントが殺到。友人らからは「出てたんだ。言ってよ」と驚かれたそうで、本紙のインタビューに「そんなに凄い作品に出たんだと思い、改めて重みが増してきました」と戸惑い気味の笑みを浮かべた。

　オーディションで出演が決まった際は「驚きの衝撃がでかすぎて喜びは一つもないくらい感情が分からなかった」と述懐。さらに台本には木村拓哉（50）、柴咲コウ（42）、菅田将暉（30）らが声優の共演者として名前が並んでおり「一度閉じました」というほど重圧が襲いかかってきた。

　それでも、アフレコで初めて会った宮崎監督から「僕から言うことはない。自由にやってみて」と助言を受け「心が凄く楽になりました。いろいろと考えずに、流れに沿った感情で（セリフを）言おうと思いました」と振り返った。

　完成した作品は両隣の木村や木村佳乃（47）ら共演者と一緒に観賞。公開後に改めて映画館に見に行き、「宮崎さんも期待を込めてくれたのだから、胸を張っていいんだなと思えるようになりました」と、大役を全うした実感が湧いてきている。

　現在は連続ドラマ初レギュラーとなる日本テレビ「最高の教師　1年後、私は生徒に■された」（毎週土曜後10・00）に生徒役で出演中。第2話で、母親にたまっていた思いを涙ながらに語る熱演を見せ「やりきった感覚がありました」と手応えをつかんだ。芦田愛菜（19）、加藤清史郎（22）ら同世代との共演は「ライバルではあるけれど、チームとしていいものにしようという意識が強い」と刺激を受けている様子だ。

　将来は「見ている人を幸せにできる芝居がしたい。いつかは主演も」と夢をはせる。事務所の先輩は菅田をはじめ中村倫也（36）、松坂桃李（34）ら多士済々。「それぞれのいいところを取り入れていきたい。そうすれば最強ですよね。神が生まれるかもしれない」と屈託なく笑う。さらりと大胆発言。山時が今後、俳優としてどう生きるか、目が離せなくなってきた。


　◇山時　聡真（さんとき・そうま）2005年（平17）6月6日生まれ、東京都出身の18歳。5歳の時、スカウトされ芸能活動を開始。これまで20年の映画「約束のネバーランド」、21年「CUBE　一度入ったら、最後」、22年「ラーゲリより愛を込めて」、19年のNHK大河ドラマ「いだてん～東京オリムピック噺～」などに出演した。