東ちづる著書「妖怪魔混大百科」のオーディブルが9月22日発売　「妖怪を妄想しながら楽しんで」

　「ゲゲゲの鬼太郎」で知られる漫画家・故水木しげるさんに並び、Amazon売れ筋ランキングで1位を獲得した女優東ちづる（63）の著書「妖怪魔混大百科」のオーディブルが9月22日に発売される。 　現代風にアレンジした妖怪61体を東自らが描き、社会風刺も交えながら解説した一冊で、今回はさらにテキストを東自身の声で収録。「自分で生み出し描いた妖怪に、自分でオリジナル解説をつけて、自分で読む。視えない方にも、読みにくい方にも、妖怪を妄想しながら楽しんでいただきたい」とアピールした。

　自身はエンタメを通じ、誰も排除しない“まぜこぜの社会”を目指す「一般社団法人Get　in　touch」代表。東京2020オリパラの公式映像「MAZEKOZEアイランドツアー」の総指揮を務めるなど、多様性を伝える活動を続けている。

　本作でもその思いは一貫。「ニンゲン界に“多様性を受け入れよう”というムードは広がってきたが、自分と違う、理解できない人を遠ざける残念なニンゲンもいる。得体が知れない…妖怪はその象徴かもしれません」と話す。「本では表現と現実の多様さを楽しんでいただきたい。ニンゲンもお互いの違い、自分をおもしろがって、ハッピーに生きたいですね」と語った。

　作中には広島弁や関西弁を話す妖怪も登場。「それぞれの妖怪の特性にあわせたセリフ言い回しはとても愉快でした！」と振り返った。

　本作の原画展も9月8日から、東京・日比谷OKUROJI（G11区画）で開催。24日まで。