桂春団治“五代目探し”に奔走「あと5年ぐらいで見つけられれば」

2023年08月28日 17:10

芸能

桂春団治“五代目探し”に奔走「あと5年ぐらいで見つけられれば」
「春団治落語会」をPRする四代目桂春団治 Photo By スポニチ
 四代目桂春団治が28日、大阪市内で襲名5年目の「春団治落語会」(9月21、22日、天満天神繁昌亭)の取材会を開催。自身の後継者「五代目桂春団治」探しに奔走している現状を明かした。
 18年2月に上方落語界の大名跡「桂春団治」を襲名して丸5年。自身は初代春団治のように、浴びるほど酒を飲むなど、これまで「宵越しの金は持たない」という放蕩三昧の生活を送っていたが、ドクターストップがかかって4年前にきっぱりと断酒。おかげで15キロも体重が減り、毎日5000歩のウォーキングを欠かさずスリムになった。

 健康を気遣い、長生きを心がけるようになったのは師匠の三代目春団治さんの遺志を受け継ぐため。「私はワンポイント」と大名跡を後世に残すために引き継いだ四代目。「五代目を見つけて、自分は“三代目桂笑翁”となりたい」という。

 「桂笑翁」は二代目、三代目春団治親子が後継者に名跡を譲って隠居の身となり、継ごうと考えていた名前。実際は誰も名乗ったことがない。四代目春団治が「春団治」の大名跡を誰かに譲って、「三代目桂笑翁」を名乗り、肩の荷を下ろしたいのが本音だ。

 実際に、誰かに打診をしたことはないが、重責を担う候補者はいる。「春団治一門だけでなく、桂でも、笑福亭でも林家でもいい。江戸は具合悪いけど。あと5年ぐらいで見つけられれば」と上方落語界の噺家なら後継OK。「ただ、賢い噺家はなろうと言わん。ボクみたいな調子のいい奴しか…。うかつには受けんでしょ」と自虐も。「考えたら夜も寝られん」と悩みは深いようだ。

 今回の落語会では、弟子だけでなく、桂かい枝(54)らが出演する。「毎年ファンクラブでの落語会になってる。広く皆さんに知っていただきたいから」と意気込む。自身は落語作家・小佐田定雄氏(71)が「芝浜」を改作した「夢の皮財布」をネタおろしする。「人情話が自分には一番合う」とネタを固めて行きたい。
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