「VIVANT」二宮和也の「ノコル」、名前に意味があった!歴史と深い関係…予告動画にも大ヒント

2023年08月29日 09:36

芸能

「VIVANT」二宮和也の「ノコル」、名前に意味があった!歴史と深い関係…予告動画にも大ヒント
TBS日曜劇場「VIVANT」第7話。二宮和也(右)の役名がついに明らかになった(C)TBS Photo By 提供写真
 俳優の堺雅人(49)が主演を務める今夏最大の話題作、TBS日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」(日曜後9・00)は、27日に第7話が放送された。第1話のラストでサプライズ登場したテントの一員・二宮和也(40)の役名が「ノコル」だと判明。謎に包まれた人物の実態が少しずつ明らかとなった。ネット上では、「ノコル」に関する考察が盛り上がりを見せている。
 <以下ネタバレ有り>

 第7話は、ブルーウォーカー・太田(飯沼愛)の協力で、テントのサーバーからある重要な情報を得ることに成功した乃木(堺雅人)たち。そんな中、乃木、黒須(松坂桃李)をはじめとする6人の“別班”精鋭部隊が、司令・櫻井(キムラ緑子)の下に集結した。目的は、テントの最終標的である日本での犯行を未然に防ぐこと。そこで乃木は別班メンバーに、テントのリーダー・ベキ(役所広司)が自身の父であり、元公安の警察官だったと打ち明ける。徐々にテントへと近付いていく乃木たち別班、そして、チンギス(Barslkhagva Batbold)と手を組み、乃木を徹底的にマークする野崎(阿部寛)たち公安。テントの真相を暴き、日本を守るのはどちらか…という展開。

 別班メンバーの紹介と任務の説明に始まり、二宮の役名とノゴーン・ベキの過去が判明。まさかの乃木のファーストキスから薫との甘酸っぱい一夜。そこから加速した物語は、野崎と乃木の機内での謎のやりとり、尾行突破、別班の「ヴォスタニア」襲撃。そしてついに「ヴォスタニア」になりすましてテントとの会合に潜入し、ノコル二宮と乃木が対峙。さらに加速したストーリーは乃木が黒須ら別班メンバーを銃撃、ベキの息子だと認めるノコル…。

 福澤監督の宣言通りの「衝撃回」。息する間もない54分。ネット上は放送終了後から感想と再考察で大盛り上がりというよりは大混乱が巻き起こった。

 第7話でようやく判明した「ノコル」の名。「テントのナンバー2」として、ベキの「息子」と自ら語っている。

 この「ノコル」、実はモンゴル語で「僚友」を意味した言葉だといいう。チンギス・カンが建国したモンゴル帝国の建国期には「領主個人に忠誠を誓う家臣」といったニュアンスで用いられたといい、一部では「子供の時に拾われて義弟・養子として育てられノコルになった者たちで」と言われているという。

 このことから、「チンギス・カン」をベキに置き換えると、ノコルは実の息子ではなく、ノコルの息子として育てられた人物だとも読み取れる。第8話の予告動画でも「血のつながりか 40年のつながりか」と表示されている。

 劇中で、乃木がベキの息子と発言した際、ノコルは目に涙をためて怒りに体を震わせ、乃木の胸ぐらをつかんで怒りを表す場面がある。この場面に、視聴者からは「家族写真を見るベキを遠くから見つめるノコルの表情、そして乃木がベキの息子だと告白した時の動揺は、まるで本当の息子が出てきたら困るように見えた それはテントNo.2の座の危うさやベキの愛情が乃木に向くことを恐れたか」「ノコルが寂しそうな表情をしているのが、嫉妬のような感覚だったかもしれませんね」「ノコルは息子の代わりだったんでしょうね だから本当の息子が現れたら自分の居場所はなくなると危機を抱いた」と、さまざまな声が上がった。

 だが、実の息子を“憎んでいる”とするのであれば、なぜベキに会わせたのか。

 このドラマは、第6話から「愛」がキーワードとなっている。乃木は「僕は愛が分からない」と語り、「それを知るため、日本を家族と思って戦う」と自身の思いを明かしている。また、第7話で唐突に登場した「ハリー・ポッター」「スネイプ」というワードを読み解くと、「愛のために生きて愛のために裏切る」という“裏テーマ”が考察される。

 これらを背景として考察すると、ノコルの行動は「父・ベキの愛情を試している」とも考えられる。予告の「血のつながりか 40年のつながりか」にあるように、長年父と過ごした自分と、血のつながりがある息子、果たしてどちらを信じるのか。「父親の愛情を試しているのか」という考察も多く見られた。

 第7話で急展開を迎えたドラマ。スケールの大きいサスペンスかと思いきや、愛をテーマに登場人物の内面にフォーカスした描写が大きな意味を持ち始め、考察の毛色も変わりつつある。

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