ブラザー・コーン乳がん公表　男性の乳がんとは…男性1000人に1人　60～70代に多い　自覚症状は…

　歌手のBro.KORN（ブラザー・コーン）が29日、自身のインスタグラムで乳がんと診断されたことを発表。左胸にしこりができたため、病院で検査を受けて発覚したという。乳がんについて「男性では本当に珍しいらしく、自分でも寝耳に水でした。がしかし、この現実を真摯に受け止め、治療に専念する事にいたしました」とコメントを記した。 　乳がんは一般的に女性に多い疾患だが、男性の乳房に発生することもある。

　国立がん研究センターのホームページによると、乳がん全体の約1％を占めるといわれている。さらに、米国のデータでは、女性が生涯を通じて、8人に1人乳がんに罹患（りかん）するのに対して、男性では生涯を通じて1000人に1人が乳がんに罹患するとされているという。

　年齢はあらゆる年齢の男性に発生するというが、多いのは60～70代。自覚症状については、痛みを伴わない乳輪の後部にしこり、乳頭からの出血、皮膚潰瘍、腋窩（えきか、わきの下のリンパ節）の腫れなどがあるという。

　治療方法は女性乳がんと同様で、乳がんの病期に応じて選択される。完全に切除が可能な状態であれば、外科手術が優先される。病状に応じて術前、術後の抗がん剤やホルモン治療などの薬物治療、放射線治療などを組み合わせて行われる。