岸博幸氏、多発性骨髄腫からの回復報告 最大9種類の点滴も「点滴のシャンデリアみたい」

2023年08月30日 15:17

芸能

岸博幸氏、多発性骨髄腫からの回復報告 最大9種類の点滴も「点滴のシャンデリアみたい」
岸博幸氏 Photo By スポニチ
 多発性骨髄腫を公表している、元経産官僚で慶大大学院教授の岸博幸氏(60)が30日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)にコメンテーターとして出演し、病気が発覚したいきさつや回復具合などについて語った。
 先月22日に入院し、今月18日に退院した。「当初は5、6週間入院かと言われていたんですけど、4週間ですから、回復は非常に早かった」。治療で頭髪が抜けたこと以外、回復は順調という。

 昨年半ばごろから、疲れの回復が遅くなっていたという岸氏。「疲れやすくなったなくらいで、それ以外は何も(自覚症状が)なかった」。今年1月に人間ドックを5年ぶりに受診したところ、血液疾患が判明。血液内科で検査を受けたところ、病気が分かったという。「回復が遅いな、特に仕事で忙しい場合、それからの回復が遅い、疲れやすくなったなというのは去年の半ばくらいから感じていた。ただ、そんな異常な病気とは思っていませんでした」と驚いた。

 多発性骨髄腫は、体内に入ってきた異物から体を守る形質細胞が、がん化して骨髄で増える病気。罹患率は10万人当たり6人ほどという。赤血球、白血球、血小板の減少などが見られ、主な症状としては貧血、倦怠感、発熱、骨折、めまい、頭痛など。また症状がまったくない人もいるという。

 病名を告げられた岸氏は「主治医の人からは、“疲れやすくなったり、すぐ眠っちゃうのは、ひどい貧血が起きていたからだ”というふうに言われまして、まさにその症状が出ていたんだなと実感しましたね」と、当時の心境を明かした。

 岸氏の場合、検査から病名判明まで約10日だったことが精神的に良かった部分もあったという。「幸いだったのは、人間ドックで血液疾患だと分かって、専門の病院に行きまして、病名が分かるまで10日くらいで期間が空かなかったので、変にネットでいろいろ情報とか調べることができなかった。知識が増えて心配になるということはなかった」と振り返った。

 抗がん剤治療の最大の副作用は吐き気。そのため、岸氏は吐き気止めの薬や、栄養分、水分など、最大で9種類の点滴を同時に打っていたという。番組では、病室につるされた点滴の写真も紹介され、「点滴のシャンデリアみたいになってましたね」と気丈に説明した。

 普段から格闘技で体を鍛えていたこともあってか、吐き気などは治療から5日ほどで軽減されていったという。「基礎体力があって、本当に良かった。結果的に全然、体重も落ちないまま退院して、家族からは“パワーアップして帰ってきた”と言われましたから」と笑った。

 退院後には家族で旅行にも行けるほど回復したという。「そういう意味ではどんどん動いていまして、あらためて体力があったから回復が早かった。良かったなと思います」と話していた。
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