宝塚花組「鴛鴦歌合戦」通し舞台稽古　トップ柚香光「皆様とお話できることがうれしい」

　宝塚花組公演「鴛鴦（おしどり）歌合戦/GRAND　MIRAGE！」が2日、東京宝塚劇場で開幕する。初日を前に通し舞台稽古が行われた。 　1939年に公開された片岡千恵蔵主演のオペレッタ映画「鴛鴦歌合戦」を宝塚ならではの演出で初舞台化。

　軍服、スーツ…と“何を着てもよく似合う”トップスターの柚香光（ゆずか・れい）、今回は着流しで登場。長屋住まいの豪放磊（らい）落な浪人・浅井礼三郎を演じる。

　礼三郎と同じ長屋に住む傘貼り職人の娘・お春を演じるのは、トップ娘役の星風（ほしかぜ）まどか。2人の恋騒ぎをコミカルに届ける。見終わった後、幸せな気持ちになれる華やかなミュージカル作品になっている。

　ロマンチック・レビューシリーズ22作目となる「GRAND…」は、柚香を中心に花組だからこそできるダンスの魅力を存分に披露している。カンツォーネやラテン、ボレロのシーンなど見どころがいっぱい。

　終演後の囲み取材で、柚香は「（東京での囲み取材は）初めてで、こうして皆様とお話できることがとてもうれしい。東京公演も暑さに負けず1日1日を大切に演じたい」と笑顔。お芝居の見どころについて「ご覧いただいたお客様がスカッとしていただける作品になれば」と柚香が語ると、星風は「日本物のお芝居は初めて。上級生の方々からたくさん学ばせていただいて、新たな引き出しができ、とても楽しい」と言いながら「見どころでしたっけ？華やかなところです」と笑顔で話した。

　公演は10月8日まで。千秋楽公演は全国、台湾と香港の映画館でライブ中継、千秋楽と9月14日午後6時半の新人公演は「タカラヅカ・オン・デマンド」でライブ配信される。