佐藤浩市 親子3代俳優をめぐる運命…息子・寛一郎に「まったく同じことを言ったのは一つだけ」

2023年09月02日 17:27

芸能

佐藤浩市 親子3代俳優をめぐる運命…息子・寛一郎に「まったく同じことを言ったのは一つだけ」
佐藤浩市 Photo By スポニチ
 俳優の佐藤浩市(62)が2日、ニッポン放送「ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回」(土曜前11・00)にゲスト出演し、父や息子にまつわるエピソードを披露した。
 父の故・三国連太郎さんは昭和を代表する名優。息子の寛一郎(27)は2017年に俳優デビューし、親子3代で俳優になった。佐藤が俳優としての父の大きさに気づいたのは、自身が俳優デビューしてから。「自分が同じ道を志してから、三国という人間、その大きさというものに対する思いはありましたけどね」と認めた。

 パーソナリティーの和田アキ子からは、「今、お子さんがいらっしゃって、役者さん。まるで同じというか。“あの時、おやじが言っていたのはこういうことなんだ”とか、同じことを息子さんに言ったりしてます?」と問われた。すると佐藤は「まったく同じことを言ったのは一つだけ」と答えた。

 「自分が役者をやろうと思って、父親に言った時、父親が返した言葉と、息子が僕に対して“役者をやりたいと思っている”と言った時に、自分が返した言葉が一緒でしたね。“あ、そう”」。短すぎる反応に、和田は大笑いしていた。

 幼少のころから、友人の母などに「浩ちゃんはいいわよね。大きくなったら役者さんになればいいんだから」と言われていたという。「僕の中にはものすごく反発心があって、くっそ!そんなに勝手に人の人生のこと言うんだよって」と、当時の胸の内を告白。それでも、映画に関わりたい思いは持っており、に三国さんのマネジャーから声を掛けられてオーディションを受けたという。

 駅で三国さんを見送る際に、そのことを報告。「“俺、役者をやろうと思ってるんだよ”。電車が来る前に、(三国さんが)“ああ…あ、そう”って。それだけ?と思って」。薄すぎる反応に驚いたことを明かした。

 後日、三国さんに真意を尋ねたことがあるという。「”何でああいう言い方だったの?”って聞いたら、三国が“ああ、やるんだ。でも何もなかったらどうしようかな、この男”と思ったらしい」。三国さんなりに、佐藤の行く末を心配していたことを明かされたという。

 時はめぐり、自身と寛一郎との間にも同じようなやりとりが。「僕自身がやってるわけですから、やめとけとも言えないし、やれやれとも言えない。寛一郎というんですけど、“こいつ何もなかったらどうしよう”と、同じように思いました」と打ち明けた。

 寛一郎の俳優人生について、佐藤は「もしかしたら、何か引き出してくれる本であり、演出家であり、そういう人との出会いがあるかは運なんですよね」と指摘。「最初は当然いいスタートを切れる。人がうらやむスタートは切れるんだから、数年は大丈夫。でもそれは結局、未来永劫、続くわけじゃない。それを彼がどういうふうに思うかな?ということを僕も思ったということは、三国も同じことを思ったのかな」と、亡き父の心境に思いをはせていた。
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