【どうする家康 大河絵(どうする絵)】第33話 石川数正「我が夢」胸に…表情と背中で“語った”別れ

2023年09月03日 17:01

芸能

【どうする家康 大河絵(どうする絵)】第33話 石川数正「我が夢」胸に…表情と背中で“語った”別れ
イラストレーターの石井道子氏が描いたNHK大河ドラマ「どうする家康」第33話大河絵 石川数正「我が夢」胸に…表情と背中で“語った”別れ Photo By スポニチ
 嵐の松本潤(40)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は3日、第34話が放送される。
 昨年の三谷幸喜氏脚本「鎌倉殿の13人」のイメージイラスト全48話分と3枚の“大河絵巻”を描いたイラストレーター石井道子氏。“大河絵”“鎌倉絵”“殿絵”と人気を博した。大河ドラマ62作目となる「どうする家康」でも、前作「鎌倉殿の13人」に負けず劣らない“クセ強”キャラたちを石井氏が描いていく。

 先週の第33話は「裏切り者」。「小牧長久手の戦い」に勝利した徳川家康(松本潤)だが、織田信雄(浜野謙太)の裏切りに遭い、一転、大ピンチに陥る。石川数正(松重豊)は大坂城に赴き、羽柴秀吉(ムロツヨシ)との直接交渉に臨むが、秀吉の本当の恐ろしさを痛感。徳川を苦しめる真田昌幸(佐藤浩市)の裏にも秀吉の影を察した数正は、家康に決死の進言…という展開だった。

 秀吉が名実ともに織田信長を超えた。公家の最高職・関白に任官。真田を抱き込み徳川勢に無言の圧力をかける。それでも本多忠勝(平八郎)(山田裕貴)らは「岡崎決戦」を主張。誰よりも秀吉の強大な力を知る数正と、その数正に不信感を募らせる徳川家臣団。酒井忠次(左衛門尉)(大森南朋)が仲裁に入り、数正と家康は2人きりで言葉を交わした。

 家康「わしは、戦なき世をつくる。この世を浄土にする。そう心に決めてきた。苦しくなどない」

 数正「危うく忘れるところでござった。殿を天下人にすることこそ、我が夢であると。覚悟を決め申した!もうひと度、この老体に鞭打って大暴れいたしましょう!わたくしは、どこまでも、殿と一緒でござる」

 そして、去り際に「殿、決してお忘れあるな。わたくしはどこまでも、殿と一緒でござる」。

 背中で語った出奔。初回から“情けない”家康を叱咤激励し、支え続けてきた男の「心」を石井さんが描く。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2021 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2021 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでは昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に続いて2度目の大河絵連載。
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