アニメ映画「鬼太郎誕生　ゲゲゲの謎」ポスター＆豪華声優陣発表　関俊彦「この仕事をやっていて良かった」

　漫画家・水木しげるさんの生誕100周年記念作品と銘打って制作されたアニメーション映画「鬼太郎誕生　ゲゲゲの謎」の最終版ポスターと豪華声優陣の情報が6日、解禁となった。 　1968年1月にテレビで第1シリーズの放送が始まって以来、55年にわたって愛されてきた国民的アニメーションが「ゲゲゲの鬼太郎」だ。劇中に登場する妖怪や怪奇な現象に老若男女がおびえながらも時空を越えて魅了されてきた。

　そんな鬼太郎の劇場版最新作は鬼太郎の父たちの物語が初めて描かれる――。

　鬼太郎と目玉おやじが廃墟となっているかつての哭倉（なぐら）村に足を踏み入れる。目玉おやじは70年前にこの村で起こった出来事を思い出していた。血液銀行に勤める「水木」との出会い、そして鬼太郎誕生へと続く2人の運命…。

　最終版ポスターは荒れ果てた家屋の前でこちらを見て佇（たたず）む鬼太郎、そして現代の目玉おやじの姿が…。さらに、背後のガラス窓には、かつての目玉おやじと水木が映り込んだ意味深な図柄となっている。

　監督は2008年12月公開の「劇場版　ゲゲゲの鬼太郎　日本爆裂！！」を手掛けた古賀豪、脚本はテレビアニメ「マクロス　F」などで知られる吉野弘幸、キャラクターデザインを「シン・エヴァンゲリオン劇場版」で副監督を務めた谷田部透湖が担当した。

　キャストも豪華な面々がそろった。テレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」（第6期）で鬼太郎を演じた沢城みゆき、目玉おやじを演じた野沢雅子、おなじみのキャラクターに似た長いひげの生えた少年役として古川登志夫の出演は既に発表済みだが、次の14人の名前が新たに解禁された。

　（1）「鬼太郎の父（かつての目玉おやじ）」を関俊彦、（2）「水木」を木内秀信、（3）「龍賀一族の当主・龍賀時貞」を白鳥哲、（4）「長男の時磨」を飛田展男、（5）「次男の孝三」を中井和哉、（6）「長女の乙米」を沢海陽子、（7）「次女の丙江」を皆口裕子、（8）「三女の長田庚子」を釘宮理恵、（9）「乙米の夫・克典」を山路和弘、（10）「乙米と克典の娘・沙代」を種崎敦美、（11）「庚子の夫で哭倉村の村長・長田幻治」を石田彰、（12）「庚子と幻治の息子・時弥」を小林由美子が演じる。さらに鬼太郎たちが生きている現代で鬼太郎の謎を追う（13）「記者・山田」を松風雅也、（14）「ねこ娘」は第6期から引き続いて庄司宇芽香が務めた。

　「鬼滅の刃」では鬼舞辻無残を演じ、日本中を震え上がらせた「かつての目玉おやじ」役の関は「“♪ゲッゲッ、ゲゲゲのゲ～”“♪カランコロンカランカランコロン”で始まる、子供のころに見た絶対に忘れられないアニメ作品の1つ“ゲゲゲの鬼太郎”。私が見ていたのは、白黒のアニメだった第1シリーズと、カラーになってからの第2シリーズでした。野沢雅子さん、田の中勇さん、大塚周夫さんという魅力的な役者さんたちの声が実に印象深く耳と目に残っています。時は流れて、第6シリーズ、沢城みゆきさん、野沢雅子さん、古川登志夫さんという、これまた豪華なキャスト陣の方たちと、まさか、鬼太郎の父で参加することができるとは！この仕事をやっていて良かったと、心から思える瞬間でした」と感無量の様子。

　「テニスの王子様」シリーズの忍足侑士役などで知られ、今回「水木」を演じる木内は「子供の頃から親しんだ“ゲゲゲの鬼太郎”。時代を超えて幅広い世代に愛され続けるこの作品に参加させていただけること、大変光栄に思っております。また、水木しげる先生生誕100周年の記念に制作される映画だと知り、そのような大きな節目の作品に、しかも“水木”という大役を演じさせて頂くことに背筋が伸びる思いです」とコメントを寄せた。東映の配給で11月17日公開。