東山紀之新社長、タレント引退へ 「ジャニーズ」屋号変えず再出発、同族経営脱却へ 7日会見
2023年09月07日 04:00
芸能
![東山紀之新社長、タレント引退へ 「ジャニーズ」屋号変えず再出発、同族経営脱却へ 7日会見](/entertainment/news/2023/09/04/jpeg/20230904s00041000515000p_view.webp)
「ジャニーズ事務所」の名称は存続する。東山は5月にテレビ番組で問題に触れた際「ジャニーズという名前を存続させるべきなのか」と事務所名存続の是非に言及していたが、事情を知る関係者は「事務所名は変わらない。これほど浸透している会社名を変えることはない」と話している。
創業以来、同族経営を貫いてきたジャニーズでタレントがトップに立つのは初。スポンサー離れやイメージ悪化が指摘されるなど事務所存亡の危機にある今、なぜ経営手腕が未知数の東山に白羽の矢が立ったのか。
元々今回の問題が起きて以降、ジュリー氏は退任の意思を示し、別の幹部に後を託そうと打診したが断られていた。関係者は「タレント以外では事務所内外で適当な人材が見つからなかった。この逆風下の出直しにはクリーンかつ、所属タレントをまとめる経験が必要。その意味では所属タレント最年長で“長男格”の東山さんしかいなかった」と語る。
ただ、ジュリー氏は事務所の株式を100%所有。社長の肩書は東山に譲るが代表取締役のまま経営陣に残るとも一部で伝えられている。特別チームからは今回の問題の背景に「同族経営の弊害」があると指摘されているだけにテレビ局関係者は「ジュリー氏が事務所の経営に以前と変わらず関与するなら批判は免れない。“ジャニーズ性加害問題当事者の会”から社長を辞任しないよう求められていることもあって、性加害問題に対応するために残るのではないか」との見方を示している。
会見を乗り越えても、新体制で所属タレントの流出が加速しないかなど問題は山積する。東山新社長は解体危機にある事務所をどうかじ取りするのか。前途多難な船出となる。
≪レギュラー番組に10月から主演舞台 社長業専念でどうなる?≫ タレント活動を退く東山は今後、主演舞台「チョコレートドーナツ」を10~11月に上演、12月にディナーショーの開催を予定している。メインキャスターを務めるテレビ朝日「サンデーLIVE!!」、司会とナレーションを担当するTBS「バース・デイ」とレギュラー番組もある。これらの仕事はどうするのか、会見での説明が注目される。
◇東山 紀之(ひがしやま・のりゆき)1966年(昭41)9月30日生まれ、神奈川県出身の56歳。79年にジャニーズ事務所入所。85年に「少年隊」として「仮面舞踏会」でデビュー。93年にはNHK大河ドラマ「琉球の風」で主演。その他、テレビ朝日系ドラマ「必殺仕事人」シリーズや同「刑事7人」シリーズに出演。私生活では10年に女優の木村佳乃と結婚し、11年に長女、13年に次女が誕生。血液型A。