宝塚月組・瑠皇りあ 初主演で存在感 丁寧な役へのアプローチ、美しい軍服の着こなしなど見る者圧倒

2023年09月07日 21:16

芸能

 宝塚歌劇団の月組公演「フリューゲル―君がくれた翼―」の新人公演が7日、兵庫・宝塚大劇場で行われ、入団7年目の瑠皇りあ(るおう・りあ)が初主演を果たした。
 前回「応天の門」新人公演で、風間柚乃(かざま・ゆの)が演じた敵役・藤原基経を熱演し注目を集めた若手スター。この日もトップスター月城かなと(つきしろ・かなと)へのオリジナル作品にもかかわらず、自分らしい丁寧な役へのアプローチと美しい軍服の着こなし、輝く目力で客席を引き込んだ。

 早々に舞台トラブルもあったが、機転で乗り切り、終演後も「いろいろなトラブルもあったんですけど、それで心がほぐれた部分もあった」と笑顔で振り返るほど舞台度胸も満点。「トップさんのライトはすごくまぶしくて、夢見心地でした。物語が進んでいく中で(役に)入り込めました」と話した。

 ベルリンの壁崩壊へと向かう東西ドイツを舞台にした物語。設定に引っかけ「これまで壁にぶつかってきましたが、その壁を壊せるように精進して参りたい」とさらなる飛躍を誓っていた。

 ヒロインの花妃舞音(はなひめ・まのん)「今夜、ロマンス劇場で」の新人公演ヒロインに続く2度目の大役。「やったことのないような役でしたが、すごく新鮮でした」と充実の表情だった。
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