組織が生き残るために…「ジャニーズ」の看板なぜ残す 東山新社長“ぶれ”隠し切れず

2023年09月08日 05:19

芸能

組織が生き残るために…「ジャニーズ」の看板なぜ残す 東山新社長“ぶれ”隠し切れず
<ジャニーズ会見>会見で神妙な表情を見せる井ノ原快彦(左)と東山紀之新社長(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【ジャニーズ事務所 4時間12分会見 】 ジャニーズ事務所の新社長に就任した東山紀之は会見で、性加害があった創業者のジャニー喜多川氏の名がついた事務所の名称を変更しないと表明した。
 これに対し、記者から「ヒトラー」や「スターリン」の名前がついた会社はないとして「罪の自覚が足りないのでは」と問われた。東山は「おっしゃるとおりだと思う」とした上で「名称を変えて再出発した方がいいとも思ったが、僕らはファンの人に支えられている。どこまで変更したらいいかを考えた」と説明。「イメージを払拭できるまで頑張るという判断を今はしています」と話した。

 そもそも、事務所名変更の可能性を初めて口にしたのは東山。今回の問題でスポンサー離れなどが進んだことを受け、事務所内で名称変更が議論される中、5月にテレビ番組で「ジャニーズという名前を存続させるべきなのか」と発言した。

 それがなぜ存続させることになったのか。ジャニーズをよく知る芸能関係者は「これほど浸透している事務所名を簡単に変えることはできない。イメージ一新はできるかもしれないが、対抗勢力が存在感を高める中、事務所名変更を機に離脱者が相次ぐ可能性もある。そうなると事務所は持たない」と指摘。「被害者の心情より事務所を優先したとの批判もあるが、組織が生き残るためにはやむを得ないとの判断だろう」との見方を示す。

 ただ「被害者が社名を見聞きするだけで、フラッシュバックすることについてどう思うか」という質問に、東山は「社名は変わらないが、ロゴは変わるかもしれない」と指摘。会見に同席した井ノ原快彦も「犯罪者の名前ということについては考えていかなければならない。みんなで時間をかけて考えていく」と変更の可能性を示唆した。これを受け、東山も事務所名変更を検討する余地について「ある」と発言。早くも決断にぶれが生じていた。
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