ケンコバ「史上最強証明を」　ラグビー日本代表にエール「いつでも僕がスタンバってます」

　ラグビーW杯フランス大会の日本代表が10日、チリとの初戦を迎えるのを前に、高校時代にラグビー部で主将を務めたお笑い芸人のケンドーコバヤシ（51）が本紙の取材に応じ「史上最強と言われているのを証明してほしい」と躍進に期待を寄せた。 　大阪・初芝富田林高でフォワード（FW）としてプレー。常に最前線で相手FWとぶつかり合うプロップだった。2019年の日本大会では東京スタジアムで行われた日本―ロシアの開幕戦を観戦。会場の熱気を肌で感じて「最高でした」と思い返した。

　自国開催で史上初の8強入りを果たしてから4年。さらに上の景色を目指す戦いに挑むフィフティーンについて「（その条件を）もう満たしている」と確信しており、そのためにも初戦の戦いは「どんな形でも勝つこと」が重要だとした。

　期待を寄せる選手に挙げたのは、相手からボールを奪う「ジャッカル」が代名詞の姫野和樹（29）。「キャプテンとして日本中を引っ張ってほしい」と力を込めた。

　2戦目のイングランド戦、3戦目のサモア戦はいずれも日本時間で午前4時開始。「早朝なので、試合を見て寝る生活になる」といずれもテレビなどで観戦する意向を示したが、芸人仲間らと一緒に見るかどうかについては「早朝すぎてラグビー仲間とは合流できない」と苦笑い。

　テレビ朝日「アメトーーク！」に「ラグビー芸人」として出演し、5日放送のNHK「情熱ラグビー」では今大会の見どころを語るなどラグビー愛あふれるケンコバ。強豪国ひしめく世界最高峰の大会で4強以上を目指す日本代表へ「いつでも僕がスタンバっていますので、ケガを恐れず戦ってください」とユーモアたっぷりにエールを送った。

　◇ケンドーコバヤシ　1972年（昭47）7月4日生まれ、大阪府出身の51歳。92年に11期生として吉本総合芸能学院（NSC）大阪校に入学。お笑いコンビ「モストデンジャラスコンビ」を組んでいたが00年に解散。以降はピン芸人として活躍。日本テレビ系「にけつッ！！」などに出演中。芸名は覆面レスラー「ケンドー・ナガサキ」から。趣味はプロレス観戦。1メートル72。血液型O。