フランスでも人気、いち早く世界を意識 寺沢武一さんを「ジャパン・エキスポ」公式が追悼「歴史に足跡を」

2023年09月11日 23:58

芸能

フランスでも人気、いち早く世界を意識 寺沢武一さんを「ジャパン・エキスポ」公式が追悼「歴史に足跡を」
寺沢武一さん(2008年撮影) Photo By スポニチ
 SF漫画「コブラ」などの作品で知られる漫画家の寺沢武一(てらさわ・ぶいち)さんが9月8日、心筋梗塞のため死去した。68歳。11日夜に作品の公式SNSで発表された。
 1998年に悪性の脳腫瘍が見つかり、その後3度の手術を受けていた寺沢氏は、車椅子生活を送っていたが、2016年にはモナコで行われたアニメのイベントに出席しファンに元気な姿を見せていた。

 98年にはフランス語版「コブラ」のオフィシャルサイトを開設するなど、いち早く世界を意識していた。各国で行われたアニメイベントにも招待されるなど、その作品は国境を越えて愛されてきた。

 また、寺沢氏はフランス人俳優ジャン=ポール・ベルモンドのファンで、ベルモンドをモデルに「コブラ」を描いたことでも知られている。

 18年に寺沢氏も来場したフランスで開催されている日本文化とエンターテインメントの祭典「ジャパン・エキスポ」の公式X(旧ツイッター)も寺沢氏の訃報について「寺沢武一氏のご逝去を知り、残念に思います。彼は手塚治虫のアシスタントとしてキャリアをスタートさせ、SF傑作『コブラ』で歴史に足跡を残しました。私たちの思いは彼の作品とともにあります」とつづった。

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