加藤登紀子　ライフワーク「ほろ酔いコンサート」今年も開催　コロナ禍乗り越え、振る舞い酒も復活へ

　歌手の加藤登紀子（79）がライフワークにしている「ほろ酔いコンサート」を今年も11月12日、大阪新歌舞伎座からスタートさせることになり12日、同市内で取材会を行った。 　大阪で開催されてから今年で46回目。「コロナにもめげず、1度も中止にせず奇跡のようなコンサート」と話し、コロナ禍では中止せざるを得なかった「振る舞い酒」も復活させる。「お客さんも昔ほど酔っぱらわなくなったわね。行儀よくなったというか。最初なんて“タダ酒出すと、こんなことになるの？”っていうぐらい大変だった」と懐かしそうに振り返った。

　満州ハルビンで生まれ、ロシアとのゆかりも深く今はウクライナ支援を続ける加藤。10月にはロシアと国境を有するジョージアでコンサートを行うことも決まり、同国の画家・ピロスマニをモデルにしたヒット曲「百万本のバラ」も日本語で歌うという。「ウクライナ侵攻が始まったころは、私も少し楽観してた部分があったかもしれない。今回のコンサートで何か風穴をあけられたら…。歌の力を信じて早く戦争が終わって欲しい」と訴えた。

　「ほろ酔いコンサート」は80歳の誕生日を迎える12月27日のヒューリックホール東京まで8都市9カ所で行われる。