男女逆転「大奥2」追加キャスト発表 朝ドラで話題の新名基浩ら実力派6人 男将軍・家斉の側室は…
2023年09月15日 17:01
芸能
この日、新たに「医療編」6人の追加キャストが発表された。玉置玲央演じる黒木良順らとともに「赤面疱瘡(あかづらほうそう)」撲滅のため尽力する大奥の御半下(おはした)・僖助(きすけ)を、俳優の新名基浩が演じる。昨年後期放送の朝ドラ「舞いあがれ!」で“空さん”を演じ、視聴者に強烈な印象を残した新名。その演技に注目が集まる。
また、「シーズン1」で三浦透子の熱演で話題となった家重の長女・家治に、女優の高田夏帆を抜てき。母の跡を継ぎ、10代将軍に就任する。言語障害や排尿障害を持つ家重の娘であり、聡明だが、政は田沼意次(松下奈緒)に任せている…という役どころ。朝ドラ「ちむどんどん」ではヒロイン・暢子(黒島結菜)の親友を演じたが、将軍としてどのような表情を見せるのか。
家治の御台所・五十宮を、俳優の趙珉和が演じる。家治とは良き夫婦仲であり、赤面疱瘡の撲滅に尽力する金髪碧眼の蘭学者・青沼(村雨辰剛)の講義に熱心に通う。
そんな青沼ら講義メンバーを快く思わず、彼らを目の敵にするお中臈のひとり・松方を、俳優の前田公輝が演じる。前田も「ちむどんどん」に出演し、ヒロイン暢子の幼なじみとして、暢子に思いを寄せる…という役どころで、多くの視聴者の共感を呼んだ。大奥では、物語をかき乱す重要な存在となる。
そして、150年ぶりの男性将軍となった11代将軍・家斉(中村蒼)の側室・お志賀の方を、佐津川愛美が演じる。佐津川は「梅ちゃん先生」「スカーレット」に続き「ちむどんどん」など、朝ドラでの好演が光る。お志賀の方は将軍との間に総姫をもうけるが…難局に立ち向かうその姿に注目だ。
さらに、家斉の幼き頃の養育を担当する武女を、佐藤江梨子が演じる。原作ファンが“最大の悪役”と恐れる治済(仲間由紀恵)に、長年仕える…という役どころ。果たして、どのような表情を見せるのか。
原作は「西洋骨董洋菓子店」「きのう何食べた?」などで知られる漫画家・よしなが氏が、隔月刊誌「MELODY」(白泉社)に04年8月号から21年2月号まで連載した同名人気作。3代将軍・徳川家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを紡ぎ、センセーションを巻き起こした。ジェンダー、権力、病など現代社会が直面する課題を大胆な世界観で鮮やかに描き、全19巻は累計600万部(紙・電子)を誇る。
過去計3度、ドラマ化&映画化されたが、今回は家光編から幕末・大政奉還まで初めて映像化。脚本は連続テレビ小説「ごちそうさん」、大河ドラマ「おんな城主 直虎」、TBS「JIN―仁―」「義母と娘のブルース」「天国と地獄~サイコな2人~」などのヒット作を生み続ける森下佳子氏。主題歌は人気アーティストのAimerの「白色蜉蝣(しろいろかげろう)」。
「Season2」も引き続き、脚本は森下氏が執筆。8代・吉宗の遺志を継ぐ若き蘭方医たちが奇妙な病「赤面疱瘡」撲滅へ立ち上がるその後の物語から、女将軍をはじめとした幕府の人々が“江戸城無血開城”のために奔走した幕末・大政奉還の物語を描く。