櫻井翔のJRFUアンバサダー継続 PR戦略専門家「協会のスポンサー企業が難しい対応を迫られる」

2023年09月17日 14:29

芸能

櫻井翔のJRFUアンバサダー継続 PR戦略専門家「協会のスポンサー企業が難しい対応を迫られる」
「嵐」の櫻井翔 Photo By スポニチ
 PR戦略コンサルタントの下矢一良氏が16日、自身のX(旧ツイッター)を更新。日本ラグビー協会(JRFU)が15日に、嵐の櫻井翔(41)を「ジャパンラグビーアンバサダー2023」に起用したことについて「現時点で変更予定はありません」とコメントを発表したことに言及した。
 櫻井の日本ラグビー協会アンバサダー起用を巡っては、現在開催中のフランスW杯の地元有力紙「ルモンド」がジャニーズ事務所の性加害問題に絡めて、疑問を呈するなど、国内外で批判的な声も上がっている。

 下矢氏は、スポニチアネックスの「櫻井翔さん起用の日本ラグビー協会『変更ない』 『事務所の社会的責任と個人の活動は切り離して考えている』」と題したネット記事を貼り付けた上で、持論を展開した。

 まず、「櫻井翔氏の継続起用を決めた日本ラグビー協会だが、今度は協会のスポンサー企業が難しい対応を迫られることになる」と指摘。その理由について「じつはラグビーは視聴率などは低いわりに、けっこう『売れる』コンテンツなのだ。というのも、大企業の経営層にラグビー経験者が多いから。あるいは、ラグビー好きには所得の高い層が多いので、高所得者向けビジネスを展開する大企業にも人気だったりする。ラグビー協会のサイトを見ると、スポンサーは大正製薬。東芝、三井住友銀行、SECOM、三菱地所、キヤノン、そして先日、真っ先にジャニーズに厳しい態度で挑むことを表明したアサヒビールなど。錚々たる企業が並ぶ」と解説。

 そのうえで、「こうした企業の決算会見や新商品発表会などでは、確実に『後援しているラグビー協会の判断をどう考えるか』という質問が記者から飛ぶことになる。もちろん記者は『否定的な回答』を引き出そうとしている。なので、もしラグビー協会の判断を肯定する回答なら、さらに追い討ちをかけることになる」と説明した。そして、「直近で会見予定があるスポンサー企業は、想定問答と対応策を考えておくべき」と自身の考えに基づいてアドバイスを送った。

 下矢氏は、テレビ東京、ソフトバンクなどを経て、独立。テレビ東京では、「ワールドビジネスサテライト」、「ガイアの夜明け」を、ディレクターとして制作し、500社以上の中小・ベンチャー企業を取材。プレスリリースに接する中でPR方法なども研究した。ソフトバンクに転職後は、孫社長直轄のメディア事業を担当し、情報発信術を学び、現在は、PR戦略コンサルタントとして、中小企業のブランディングや宣伝のサポートなどをしている。
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