桂宮治 師匠・三代目桂伸治との運命の出会い明かす「体に電気が走った」「人生で1回だけ。本当に初めて」
2023年09月17日 15:11
芸能
最初は「何をやっていいかわからなくて」と宮治。「1人でできる芸能を探してたらたまたまYouTubeで落語が流れてきて、聞いたのが桂枝雀師匠のネタで。あれが他の人だったらなってなかったと思う。枝雀師匠の(ネタで)“うわ、こんな凄いのあるんだ!”と思って、“もうこれしかない!”って。30歳まで1回も落語聞いたことないのに」と落語家を志すことになったという。
宮治は「そこから初めて寄席に行くんです、師匠探しに。いろいろ見に行ったんですけど、全然、師匠を誰にしていいかわからなくて。国立演芸場の落語協会の定席という寄席があって、トリじゃなかったんですけど、袖から出てきた瞬間に、体に電気が走ったんです。これ、本当なんです。“この人だ!”って。“この人がとってくれなかったら落語家になれない”って」と師匠との“出会い”を告白。「その日にうちの師匠が何しゃべってたか覚えてないんです。その姿を見た瞬間、“あ、絶対!”って。人生で1回だけ。本当に初めてです」と振り返った。
そこから3日間、出待ちをしたといい、「やっと会えて、“すみません、弟子にしてください!”って言ったら、うちの師匠の第一声、“え?俺?”って言って。弟子がくると思ってなかったみたいで。一番弟子です」と笑った。
31歳近い、未経験、しかもすでに結婚もしているという弟子入り希望に伸治も驚いたといい、「完全にヤバいやつ来た!って」と苦笑。通常は親のところを妻を連れてくるように言われたそうで、「難しい世界だし、みんな好きで入って、好きだからやってる。みんな生活苦しい」と1時間以上説得されたというが、それでも宮治と妻は諦めなかった。伸治は「ここまで言ったけど、それでも君の旦那さんを落語家にしていいのか?」と妻に確認し、妻も「お願いします」と頭を下げたことで、伸治から「今日から君は僕の弟子だ!」と弟子入りを許されたという。宮治は「カミさんいなかったら僕は落語家にはなってなかったです」と言い切った。