「VIVANT」ついに完走 福澤監督、感無量「僕の冒険の始まり」 ラストに余韻…続編は「皆さん次第」
2023年09月17日 22:16
芸能
その言葉通り、ラストは“含み”のある内容だった。全てを終え、薫(二階堂ふみ)と抱き合う乃木。そこへ、別人格“F”が「おいおいおい、いいところ悪いけどよ、憂助。そろそろ見た方がいいんじゃないの?」と語りかける。目を見開くと、そこには別班の連絡手段である赤い“別班饅頭”が置かれている…というところで、物語は幕を閉じた。
福澤監督は、同作について「今の心境は、本当に良かったかなと。怖かったんですよ。今回、TBSが“行こう!”という感じで作らせていただいたのですが、普通につくってもダメだなと。ドラマの転換期にしたいな…と。ずっと思ってきたのですが、日本のドラマは“国内向け”につくっているんですね。どれだけ国内の人に見てもらえるか。人口が1億2千万人いますから、ヒットすればどうにか儲かるシステムになっていましたが、そろそろ外(世界)に出て行かないといかんかな…という気持ちがありました。何か転換期になるものを、と思っていました」と、この作品に込めた本音を口に。「人生を懸けた」と熱意を込めた。
そんな中で、放送毎にX(旧ツイッター)日本トレンド1位を獲得、動画配信サービス「TVer」リアルタイム配信における最大分間視聴数がドラマ歴代首位を記録するなど、歴史的な大ヒットとなった。
福澤監督は「皆さんほんとにありがとうございました。僕は助かりましたよ。皆さんのおかげで」と安どの表情を浮かべ「本当に心配でしょうがなかったのですが、どうにかこうにか、熱狂できるようなドラマが出来て、本当に良かったと思います」と吐露。
「『冒険の始まり』というタイトルが出ていますけれども、実際の話、僕の冒険の始まりでした。新しいことに挑戦して、こうして成果が出て、本当に嬉しく思います。自分のことばっか言って申し訳ございません。結構プレッシャーだったんですよ」と漏らし、「みなさんに喜んでいただいて、本当にこれ以上に嬉しいことはございません」と感無量の表情を浮かべた。