市川猿翁さん通夜 弟子ら弔問 中車「かけがえのない誇り」右團次「お疲れ様でした、が似合わない…」
2023年09月19日 05:07
芸能
猿翁さんの遺体は、通夜会場とは別の斎場に安置されていた。弟子だった市川右團次(59)や人間国宝の中村歌六(72)が弔問。右團次はブログに「お疲れ様でした…と言いたいのですが…その言葉が…似合わない…永遠の恩師に」と書き込んだ。
遺体はその後、通夜会場に移され、市川猿弥(56)や市川笑三郎(53)ら一門の弟子たちが最後の別れに訪れた。弔問を終えた参列者は「感謝をし尽くしてもしきれません。猿翁さんは、お元気なころのままのお顔でした」と話した。
≪出会いは疎開先の熱海≫女優の水谷八重子(84)が本紙に猿翁さんとの思い出を明かした。戦後、静岡県熱海市に疎開し、その際に当時「市川團子」を名乗っていた少年時代の猿翁さんと会った。「“團子ちゃん”が来るということで、女の子かと思ったら坊ちゃんでした。貝殻を一緒に拾ったのを覚えています」と回想。「いつか舞台にまた立ってくれると思っていたのに残念」と肩を落とした。