“デブ界の橋本環奈”えみっくす衝撃 悪意ある“切り抜き”動画で誹謗中傷の的に「酷い言葉を平気で…」

2023年09月20日 09:00

芸能

“デブ界の橋本環奈”えみっくす衝撃 悪意ある“切り抜き”動画で誹謗中傷の的に「酷い言葉を平気で…」
えみっくす Photo By 提供写真
 誰もが画像・動画編集を簡単に行うことができ、そして発信するツールがあふれている現代で、「切り抜き動画」が物議を醸している。「切り抜き」によって多くの人の目に触れ、宣伝効果のある一方で、前後の脈絡を理解しないまま、違った意図で伝わってしまうというデメリットもある。“悪意ある切り取り”が物議を醸す中、自称“デブ界の橋本環奈”の異名を持つ、プラスサイズモデルでインフルエンサーのえみっくすもその被害に遭った。スポニチアネックスの取材に、その一部始終と、誹謗(ひぼう)中傷の的となってしまった現在の思いを打ち明けた。
 えみっくすは体重105キロのプラスサイズモデル。ライブ配信やSNSでじわじわと人気を集め、モデルの玉城ティナ、インフルエンサーのゆうこすこと菅本裕子を輩出した、新しい時代にふさわしい個性あふれる女子に送られる「ミスiD」22年度のアイドル賞を獲得した。

 見た目で人の価値を判断するルッキズム(外見至上主義)に負けじと、自身の個性を発信するポジティブな姿が共感を呼んでいる。ネットの世界に留まらず、バラエティー番組などにも出演し、その魅力を発揮している。

 そんな中、自身が出演した動画が切り抜かれ、SNS上で“悪意がある”文言で拡散されているのを目にした。それは、歌舞伎町の路上に座り込むえみっくすを心配した男性が「大丈夫ですか」と声をかけるも、連れの女性が「なんかやばいよ」と言って放置して去ってしまう…という動画だった。

 この動画は「うん、なんかやばいw」「一目見てヤバイってわかる感じ」などと、批判的なコメントとともにネット上で拡散され、400万回以上の再生回数を記録していた。

 この動画、実は他のインフルエンサーとの「コント」として配信した動画だった。

 元は、えみっくすが出演を依頼され、台本に沿って演じたものだった。それが意図せぬ切り抜きをされ、悪意ある文言とともに拡散された。切り抜き動画を見た人は当然、“ネタ”であることに気付かない。コメント欄には心ない言葉が続々と書き込まれ、自身の動画はネット上で“おもちゃ”のように扱われた。

 この切り抜きを見たとき、えみっくすは「何でこの動画が、今さら?」を感じたという。この動画を出した当初は「他にもたくさんの際どい動画を撮った中で、そこまで再生数もなかった」というが、配信してから時間が経った現在、なぜか掘り起こされ、意図せぬ形で拡散されてしまった。えみっくすは「動画が急に…この様に転載されていて驚きました」と打ち明けた。

 心ないコメントについては「リプライ欄にたくさんのわたしの体形についてのコメントがついていましたが、それに関しては私自身はこういう活動や発信をしてるので特に傷ついたりしません」と毅然とした姿勢。一方で、「ただ、インフルエンサーアカウントによって悪意のある切り取られ方をして、拡散され、傷つく人がいるんだろうなと思うと怖かったです。今回は私で良かった…という感じ」と漏らした。

 「今回は、たまたま私のコント動画が切り取られたものでしたが、みんな、こんな風に酷い言葉を平気で書くんだ…という感じです」と、「匿名」を盾に人に向けて平然と傷つくような言葉を吐く人々への思いを口に。当たり前のことだが、誹謗中傷の先には人がいる。えみっくすは「写真や動画を見て、それぞれ思ったり、感じたりすることはあると思う」とした上で「でも、それを誰かが傷つくと分かっていて言葉にするのは、また違うと思う」と、自身の思いを呼びかけた。

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