大空幸星氏 日大ラグビー部の“いじめ疑惑”、外部調査から1年4カ月に「間違いなく初動対応に失敗」

2023年09月21日 12:07

芸能

大空幸星氏 日大ラグビー部の“いじめ疑惑”、外部調査から1年4カ月に「間違いなく初動対応に失敗」
フジテレビ社屋 Photo By スポニチ
 24時間無料でチャット相談できるNPO法人を運営する大空幸星氏が21日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)にコメンテーターとして出演。日大ラグビー部の制汗スプレーにライターで火を付けて近づけられるなどの“いじめ”疑惑についてコメントした。
 日大広報部広報課は20日、ラグビー部で昨年、部員1人が他の部員からガスバーナーを背後から当てられるなどのいじめを受けたとの一部報道について、「事実ではなく、実態は制汗スプレーにライターで火を付けて近づけられたもの」などと回答した。同日、スポニチの取材に応じたもので、「評議員会で林理事長から報告があった」との報道も否定し、「競技スポーツ部長から(報告が)なされた」と回答した。

 事案は22年5月に発生したものだといい、「当該行為は許されるものではなく、ラグビー部の改革が必要であると考えた」とし、今年度は新監督を迎えて活動している。事案の詳細については、「回答を差し控える」とした。

 番組では、発汗スプレーの事案のほかに、無断で、私物をインターネットで売る行為もあったと伝えた。日大ラグビー部の川村真一朗総監督は、同局の取材に、これらの行為を「迷惑行為」「いたずら行為」と表現。この迷惑行為、いたずらとされる行為をした部員は、すでに退部していること、外部の調査委員会が調べていることなどを明かした。一方、現役のラグビー部員は同局の取材に「いじめだと思う」と答えているという。

 MCの谷原章介が「この問題、外部の調査委員会が入って1年4カ月たってまだ結論が出ていない。こんなかかるもんですか?」と聞くと、大空氏は「間違いなく日大は初動対応に失敗したのは事実だと思いますよ」と指摘。「聞き取りにしたって、当事者間にどれくらい情報を守りながら調査を進めたのかとか、利害関係者も非常に多い。生徒、保護者、そして、大学関係者、当時の指導体制もあったとい思います。しっかり整理をして情報を守った上でやっていくんだということに、果たして本当に行われたのかに疑問を感じます」と自身の受け止めを話した。

 そして、「ここの争点というのは、いじめがあったかどうかの認定ではないと思う。もちろん本人にとってはそこが重要かも知れませんけれども、文科省もいじめの対応については、いじめというのはどこでも起きるんだという大前提に立つべきだと言っている」とし、「根絶するのではなくて、起こさせないということ。そして、起きた時の対応、この2つが大切になる。今回は、起きた後の対応に失敗したと。なので、これからやらなきゃいけないことは、なるべき起こさせないようにしていくということなんです」と指摘。

 そのうえで、「廃部、いわゆるくさいものにふたをするというのは1番簡単なやり方ですよ。ただ部活といっても大学は教育機関ですから、例えば、いじめが起きた時に加害者とされる人たちがいて、これは部活の中でのいびつな上下関係で起こったわけですよね。そのまま、その人たちが社会に出て、その場所で同じようないじめが起きてしまう」と言い、「そうであったら、ふだんの生活態度も含めて、僕は反対していますけれど、日本の部活のやり方って同じ所に泊めて結構個人の生活までコントロールしていくわけじゃないですか。だったらその環境をより良い環境に、より良い人格形成にしていくっていうところに全力を注ぐべきで、その環境があると思うので、新体制になったということですから、そこを何よりも今やらないといけないんじゃないかという気がします」と自身の考えを述べた。
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