元お笑い芸人を逮捕　“闇バイト”文言に柳沢秀夫氏は違和感「罪の意識を低下させてしまう」

　元NHK解説委員でジャーナリストの柳沢秀夫氏が21日、フジテレビ系「Live　News　イット！」（月～金曜後3・45）にコメンテーターとして生出演し、お笑いコンビ「タカダ・コーポレーション」として活動していた飲食店経営正村綱良容疑者（41）が詐欺未遂容疑で、宮城県警に逮捕された事件についてコメントした。 　逮捕容疑は4月末～5月上旬、特殊詐欺グループのメンバーと共謀し、警察官に成り済まして「近くで強盗があったので口座を確認する」と、仙台市の90代女性方に電話をかけてキャッシュカードをだまし取ろうとした疑い。被害女性が別事件の捜査で訪れた警察官に相談して発覚した。正村容疑者は女性宅を訪問しなかった。

　近年急増している特殊詐欺事件に似た手口。柳沢氏は「特殊詐欺というと、罪の意識が低下しているんじゃないか、希薄になってきているんじゃないかなという印象を持つんですよ」と自身の印象を語った。

　また「今回の事件がいわゆる闇バイトに応募した事件かどうか、警察ははっきりしてないとは言っていない」としつつも、「いずれにしても“バイト”という言い方は罪の意識を低下させてしまう、希薄にさせてしまいます」と、お手軽感が出てしまう言葉に違和感を口に。「犯罪なんだと、それから厳罰も必要ということを、社会的環境として作っていく必要があるんじゃないかと思いますね」と訴えた。MCの宮司愛海アナウンサーも「犯罪ですからね」と続いた。

　正村容疑者は同コンビで「おやき」の芸名で活動していたが、すでに解散しているという。活動中は「爆笑レッドカーペット」「めちゃ×2イケてるッ！」「アメトーーク」など、数々の人気バラエティー番組に出演。「エンタの神様」では準レギュラーを務めていた。