伊藤沙莉 「1番大きな転機」となった作品とは 壮絶な人生の主人公演じ「初めて土に埋められました」とも

2023年09月23日 13:41

芸能

伊藤沙莉 「1番大きな転機」となった作品とは 壮絶な人生の主人公演じ「初めて土に埋められました」とも
伊藤沙莉 Photo By スポニチ
 女優の伊藤沙莉(29)が22日放送の日本テレビ「アナザースカイ」(金曜後11・00)にゲスト出演。自身の転機となった作品について語った。
 伊藤は9歳で子役としてデビューし、芸能生活は20年。VTRではイタリア・ウーディネとベネチアを訪れた。ウーディネは6年前に映画祭で訪れた思い出の場所だった。

 6年前の2017年、初めて長編映画「獣道」で主演を務め、自身初めての映画祭となる同地でのウーディネ映画祭に参加した。「やっぱ怖かったですね。普通に。日本から出たことなかったし、初めての海外が海外映画祭っていうのも凄いうれしくて、選ばれた作品が『獣道』っていうんですけど、それが凄く自分の中で挑戦と言うか戦いの多かった作品だから。なんか凄くご褒美な気持ちはしてました」と振り返った。

 「日本でもまだ声かけられる機会なんて、たまにあるぐらいのことだったのに、外国の方が自分とか作品全体に対して列を作ってるってことがもう感激でしたね」とも回顧。「こんなことあるんだっていう。世界っていうものを凄く強く感じた瞬間でしたね」と続けた。

 同作品は実話をベースにした青春映画で、伊藤は狂信的な母により、宗教施設に預けられてしまう少女を演じた。教団が摘発されたのを機に中学に通い始めるもすぐにドロップアウトし、その後も自分の居場所を求め、さまざまな家庭や職を転々とする壮絶な人生を描いた物語だった。

 「『獣道』は定期的に思い出しますね」と伊藤。「いろんな仕事してると、あれを乗り越えたんだからが1個あると全然違ったりするんですよ。なんか不思議と」と話し、「物語であったりとかキャラクターの人生が思いのほか過酷だったので。しかも自分がずっと千葉で過ごしていたので、家族とがっつり離れて撮影するっていうのもあまり経験がなくて、孤独を知るってほどじゃないけど、どっかで味わわないと無理だっただろうなって役であったり物語ではありましたね」と述べた。

 また「人生で初めて土に埋められましたね」と苦笑した。見せしめのように山に埋められるシーンがあったとし、「凄い恐怖なんですよね、あれって。上に(土が)かぶさってきた時とか」とも話した。

 撮影はどんな経験だったかと問われると、「一つの1番大きな転機ですかね」と明言。「お芝居をすることに対しても、自分の覚悟の再確認だったりとか、自分がお芝居が好きなんだっていうこととか、そういうことを全て。9歳からやらしていただいていたので、再確認した瞬間ではあったんですよね」と説明した。

 
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