「どうする家康」お市→茶々 北川景子1人2役は同時オファー!番組CP当初からの秘策「転生した信長」
2023年09月24日 20:43
芸能
「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどの古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。
第36話は「於愛日記」。徳川家康(松本潤)は真田昌幸(佐藤浩市)から、北条に領地を渡す代わりに徳川の姫が欲しいと要求される。本多忠勝(平八郎)(山田裕貴)の娘・稲(鳴海唯)を養女にし…と画策も、父娘ともに猛反対。そんな中、家康が探していた武田の女を、鳥居元忠(彦右衛門)(音尾琢真)が匿っていたことが判明。忠勝が説得に向かうも、元忠が抵抗し、一触即発の危機に陥る。あらためて於愛の方(広瀬アリス)が元忠に話を聞くと、意外な事実が…という展開。
於愛の助言により、千代(古川琴音)は元忠の妻に。稲も真田への輿入れを決意。北条氏政(駿河太郎)は弟・氏規を京へ派遣。戦は回避されたかに見えた。
しかし、秀吉は「(沼田領を)真田にも分けてやれ」と家康に命令。「我が裁定に不服なら、滅ぼすまで」。豊臣秀長(佐藤隆太)は「兄はますます、己の思いのままに生きるようになりました。もうなまりは使いませぬ」「厳しく意見できるのは、北政所様(寧々=和久井映見)と徳川殿ぐらい」「私は病を持っております。もう長くない」と警告した。
そこへ、的を射抜く銃声が鳴り響く。女性の笑い声。秀吉は「危ないねえではないか、またやって~。どうしょうもない女子だわ~」とたしなめるが、銃を手に現れた女性は「でも、当たりましたでしょう?殿下があまりにお下手で、見ちゃいられませんで」。秀吉は「おめえさんには敵わんわ~、もう。どうじゃ、大納言。驚いたろ」。女性が振り返ると、お市の方(北川景子)に瓜二つ。家康は「お市…様」と呆然。秀吉は「我が新たなる側室、茶々よ」――。
茶々(北川景子)は家康に銃口を向け「ダァーーン!」――。茶目っ気たっぷりに笑い、はしゃいだ。
お市は第30話「新たなる覇者」(8月6日)で退場。夫・柴田勝家(吉原光夫)が「賤ヶ岳の戦い」(天正11年、1583年)に敗れ、秀吉の妻になることを拒否したお市も自害した。
娘たちとの別れ。茶々(白鳥玉季)はお市を抱き締め「母上の無念は茶々が晴らします。茶々が天下を獲ります」――。“古い約束”を交わしたお市を見殺しにした家康に対し「やはりお見えになりませんでしたな。見て見ぬふり」「徳川様は嘘つきということでございます。茶々はあの方を恨みます」と冷たく言い放っていた。
その後、8月4日に茶々の次男・豊臣秀頼役のHiHi Jets作間龍斗ら13人、9月15日に茶々の妹(浅井長3姉妹の三女)・江役のマイコら11人の追加キャストが発表されたが、茶々役は未発表のまま。SNS上で予想合戦が展開され、北川の1人2役も有力候補に挙げられた。
磯CPは「茶々は、北川景子さんに演じていただきます。茶々の母・市との2役です。織田家の系譜を継ぐ市と茶々は同じ俳優さんに演じていただきたい、と当初から考えていました。このドラマは信長との出会いから始まり、茶々との対決でクライマックスを迎えます。信長の魂が市を通して茶々に引き継がれ、家康と対峙する、このストーリーのダイナミズムを、2人の女性を重ねることで印象強く表現したいと思いました。家康が最後に対峙する茶々は、転生した信長かもしれません」と起用理由を説明。
「北川さんの茶々は気高く、とても情熱的で魅力にあふれています。戦乱が終わりに近づき、世に平穏が戻り始めた頃、打ち上げ花火のように、茶々は強烈な光を放って登場します」とラスボスぶりを絶賛。「茶々との戦い、大坂の陣はまさに乱世にピリオドを打つ、家康にとっても最後の大一番になります。大坂の陣のわずか1年後に、家康はこの世を去るのですから。ラストまで是非お楽しみに、ご覧ください」と呼び掛けた。
北川も「最初は1人2役だと見ている方を混乱させてしまわないかと不安も大きかったのですが、お引き受けすると決めたからには、しっかりと演じ分けたいと思いました」と声や表情、メークや衣装など役作りに余念がない。
【茶々】織田信長(岡田准一)の妹・お市の方(北川景子)と浅井長政(大貫勇輔)の長女。若くして父と母を失うなど、世の不条理を悟る。妹の初や江のことも考え、豊臣家の庇護に入り、秀吉(ムロツヨシ)の側室となる道を選ぶ。秀吉の死後、豊臣家で大きな権力を手にする中、秀頼(作間龍斗)の母として自ら乱世を御する野心に目覚めていく。