古田敦也氏　恩師・野村監督の“指導”振り返る　試合中継見た母親から心配されたこと

　元ヤクルト監督で野球評論家の古田敦也氏（58）が25日に配信された元中日監督で野球評論家の谷繁元信氏（52）のYouTubeチャンネル「谷繁ベースボールチャンネル」に出演し、恩師・野村克也氏（20年死去、享年84）の“指導”を振り返った。 　谷繁氏から「野村さんとの出会いって、やっぱり古田さんにとってプラスでした?」と尋ねられると「プラスですよ」と即答。続けて「もちろん厳しいんですけど、そういう考え方も含めて、野村監督は（現役）27年やられてキャッチャーのいろんな記録を持ってて。言ったら集大成。こうやって戦うんだというのを持ってる。でも、1から10まで教えてくれるタイプじゃない」と振り返った。

　また、現役時代に反対のベンチから野村監督と古田氏のやり取りを見ていた谷繁氏は「古田さんが野村さんの横で立たされているのを何回も見てる」と伝えると、「試合中にね。そういうのはよくありましたよね」と懐かしんだ。

　野村監督の横に立たされていたことについて、「1年目にすごい立たされてて。それは1年生やから、ベンチでいうと一塁側の端っこ（外野）側に座ってた」と、バックネット側に座る野村監督とは遠いところにいたため「おいっ！」と呼ばれて立っていたことを明かした。

　野村監督の横に立って怒られることに「うちのオカンが“アンタ何いっつも立たされてんの?何やったん?”って心配するわけよ」と、母親が心配していたという。「当時は巨人戦しか全国ネットないでしょ?巨人戦って野村監督張り切ってるわけよ。よう怒んねん。いつも以上に。毎試合立たされるわけよ。そしたらオカンも毎試合見るから心配するわけ」と振り返った。

　そのため「怒られるのはしょうがない。立たされている絵面がカッコ悪いなと思って。途中から監督の前に座るようになった」と、自ら監督の前に座るようになった。その行動により、「怒られるけど、立たされなくはなった」と明かした。