藤井聡太王将 史上初の8冠独占へ王手!永瀬王座に大逆転連勝で2勝1敗に 運命の一日は10月11日

2023年09月27日 20:39

芸能

藤井聡太王将 史上初の8冠独占へ王手!永瀬王座に大逆転連勝で2勝1敗に 運命の一日は10月11日
王座戦第3局に臨む藤井聡太王将(日本将棋連盟提供) Photo By 提供写真
 藤井聡太王将(21)=名人、竜王、王位、叡王、棋王、棋聖含む7冠=が永瀬拓矢王座(30)に挑む第71期王座戦5番勝負第3局は27日、名古屋市の名古屋マリオットアソシアホテルで行われ、先手の藤井王将が81手で勝利。シリーズ連勝で全8冠独占へ王手をかけた。敗れた永瀬王座は1勝2敗とし5連覇へ崖っ縁に立たされた。
 先手藤井で始まり、戦型は雁木(がんぎ)になった天王山。飛先の歩、角道を自然に開けた藤井に対し、永瀬は角道に続いて4手目、角交換を拒んで4筋の歩を突いた。約10年前まで振り飛車党だった永瀬が、勝率的に不利な後手番でその採用を匂わせたが16手目、左金を3筋へ上がり居飛車を示した。直前の14手目では9筋の歩を5段目まで突き越し、主張点をつくった。

 昼食休憩前32手まで進み、藤井は飛車を3筋、永瀬は7筋と一つずつ寄って攻撃態勢を整えた。休憩後には後手の永瀬が細かい攻めを繰り出し、藤井も積極的に応戦。勝負どころに突入し、盤上は激しさを増した。夕食休憩前の局面は中盤のねじり合いになり、駒の損得はなし。ただ、永瀬が飛車角、駒台から放った香2枚が藤井陣を射貫き攻勢に出た。終盤は劣勢が続いたが驚異的な巻き返しを見せ、終盤力で押し切った。大逆転で連勝を飾り、全8タイトル制覇に王手をかけた。

 史上初の8冠独占か、永瀬王座が意地を見せ2勝2敗のタイか――。5番勝負第4局は10月11日に京都市の「ウェスティン都ホテル京都」で行われる。

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