「らんまん」今度はムロツヨシがサプライズ登場！友人・神木隆之介との願い実現　朝ドラ2回目は理科教師役

　俳優の神木隆之介（30）が主演を務めるNHK連続テレビ小説「らんまん」（月～土曜前8・00、土曜は1週間振り返り）は28日、第129話が放送され、俳優のムロツヨシ（47）が事前告知なしのサプライズ登場を果たした。かつて植物採集の会で主人公・万太郎と知り合った理科教師・小畠役。ムロの朝ドラ出演は、2013年度後期「ごちそうさん」以来、約9年半ぶり2回目。神木とは待望の朝ドラ初共演となった。ムロは大河ドラマ「どうする家康」（日曜後8・00）に豊臣秀吉役で出演中。大河と朝ドラのスタジオは隣にあり、今年5月にはムロが「らんまん」のリハーサル（テスト）に参加した一幕も。「昔から友達である神木君と、さりげなく出られたら、大河のほうも朝ドラのほうも盛り上がるかなと、作品に迷惑にならないような出方があるといいねと、話していたのが今日かないました」と明かした。 　＜※以下、ネタバレ有＞

　最終週としては、第126話（9月25日）の語り・宮崎あおいの本編登場＆松坂慶子の1人2役再登場に続くサプライズとなった。

　朝ドラ通算108作目。「日本植物学の父」と称される牧野富太郎をモデルに、江戸末期から昭和の激動の時代を生き抜き、明るく草花と向き合い続けた主人公・槙野万太郎の人生を描く。脚本はNHK「流行感冒」「群青領域」「旅屋おかえり」なども手掛けた注目の劇作家・長田育恵氏。神木の朝ドラ出演は2007年度前期「どんど晴れ」以来16年ぶり2作目。初主演となる。男性主人公は20年度前期「エール」（窪田正孝）以来3年ぶり。

　第129話は、万太郎（神木隆之介）は寿恵子（浜辺美波）のため、何としても図鑑を間に合わすと決意し…という展開。

　大願成就のため、万太郎は野宮（亀田佳明）に植物画の助っ人をオファー。野宮は「まさか君に、植物画を頼まれるなんて、この上ない誉れだ」。3代目助手・虎鉄には解説文を依頼し「虎鉄は、わしの一番弟子じゃ」。藤丸（前原瑞樹）、波多野（前原滉）、大学院の学生も駆けつけた。

　そして、現れたのが小畠（ムロツヨシ）。「先生、お手紙ありがとうございます。いつだったかの、植物採集の会以来ですな」――。小畠はワカメや藻に詳しく、万太郎の図鑑作りを手伝うため、岩手から上京した。

　ムロは5月に自身のSNSで「隣のスタジオの座長にスカウトされ、久々に朝ドラ出れました。屋台の主人役です。良い緊張感で臨めたのではと思います（テストのみ、でもRECボタンおしてくれました、オンエア期待しよう）。チームらんまん、頑張ってください。応援してます。チーム家康、秀吉パート、こちらも行ってまいります。皆さま、良い感じの夕方を」とつづっていた。

　この日は同局を通じ「普段は『らんまん』の隣のスタジオで撮ってる役者でございまして、昔から友達である神木君と、さりげなく出られたら、大河のほうも朝ドラのほうも盛り上がるかなと、作品に迷惑にならないような出方があるといいねと、話していたのが今日かないました」とサプライズの経緯を説明。

　「大河ドラマ『どうする家康』の緊張感とはまた違う作品で、撮影中は万太郎役の神木君がすごく優しい顔で包み込んでくれて、僕も仲間に加われたような、うらやましい気持ちになりました」と振り返り「さりげなく出させていただければと思っていましたが、真正面から撮っていただくカットもあり、本当にうれしかったです。最後に、きょうも良き朝ごはんを！ありがとうございました」と感謝した。

　今作は、お笑い芸人も続々とサプライズ出演。「クールポコ。」の小野まじめは大学職員役、「ジョイマン」の高木晋哉は郵便配達員役、なすびは荷物の配達員役、アキラ100％は俳優「大橋彰」名義で料亭「巳佐登」料理人・圭造役、「U字工事」の福田薫＆益子卓郎は渋谷の弘法湯に到着した旅人役、「クールポコ。」のせんちゃんは万太郎に博物学者・南方熊楠の手紙を届ける役を演じた。