ホラン千秋 ジャニーズ問題で大人たちの責任に言及「夢を叶えるために必要な我慢か、搾取か考えて」

2023年09月28日 18:06

芸能

ホラン千秋 ジャニーズ問題で大人たちの責任に言及「夢を叶えるために必要な我慢か、搾取か考えて」
ホラン千秋 Photo By スポニチ
 タレントのホラン千秋(34)が28日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)に生出演し、ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川元社長による性加害問題について、自身の思いを語った。
 NHKが27日に開いた定例会見で、今後のジャニーズ事務所所属タレントの起用に言及。稲葉延雄会長は「契約ですでに決まっているタレントさんはそのまま出演いたしますが、新規の出演依頼については被害者への補償について、再発防止への取り組みが着実に行われていることを確認されるまでは行わないという基本スタンス」と、局としての考えを示した。大みそか紅白歌合戦についても同様の基準で、44年ぶりにジャニーズ勢が出場しない見通しとなった。

 同事務所のタレント起用については、財界でも意見が二分。経団連の十倉雅和会長は「活躍されているタレントの人たちをどう救うか」と述べた。一方、経済同友会の新浪剛史代表幹事は「(ジャニーズの)タレントを起用することはチャイルドアビューズ(児童虐待)を企業が認めるということ」と対照的な見方を示した。

 ホランは「芸能事務所にいる者として思うのは」と前置き。「芸能界であったり、教育やスポーツ、圧倒的に力を持っている大人と、極端に幼い子供、夢を叶えたいと思っている子供ですよね。こういった構図になっている場所は、搾取というのが起こりやすい構造になっていると思う」と指摘した。

 「もちろん多くの方はそんなことはなく、しっかり運営していると思う」としつつ、「子供たちが夢を叶えにその業界に入ってきた時、それが嫌なことであっても、夢が叶うために必要なのであれば、のみ込んだ方がいい、のみ込むしかないとか、純粋な気持ちで夢を叶えに入ってくる。そういう時に、大人たちにもう一度考えてもらいたいのは、強いている我慢が、夢を叶えるために必要な我慢なのか、権力を乱用している搾取なのか、しっかり考えて欲しいと思う」と訴えた。

 性的搾取以外にも、金銭的、やりがいなどさまざまな搾取が社会のあらゆるところで問題視されている。ホランは「それがどんな傷を自分に負わせるか分からずに、“分かりました”と言わざるを得ない立場の子供たちもいると思う」とし、「しっかり業界であったり、システムの中にいる大人たちというのは、これは子供たちに強いることが必要なことなのか?投げかけることが正しいのか?もう一度自問自答してもらいたいと思う」と願いを口に。「まっすぐ夢を追いかけられる世界であって欲しいと切に願いますね」とも話した。
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