「らんまん」最終回 ついに完成!図鑑の謝辞にネット号泣「園ちゃんで涙腺崩壊」今度は田邊教授も忘れず
2023年09月29日 08:15
芸能
朝ドラ通算108作目。「日本植物学の父」と称される牧野富太郎をモデルに、江戸末期から昭和の激動の時代を生き抜き、明るく草花と向き合い続けた主人公・槙野万太郎の人生を描いた。脚本はNHK「流行感冒」「群青領域」「旅屋おかえり」なども手掛けた注目の劇作家・長田育恵氏。神木の朝ドラ出演は2007年度前期「どんど晴れ」以来16年ぶり2作目。初主演となる。男性主人公は20年度前期「エール」(窪田正孝)以来3年ぶり。
神木が愛すべき植物オタク・万太郎役を体現。浜辺も万太郎と図鑑作りという大冒険を繰り広げる文学オタクにして資金面も支える軍師・寿恵子役を好演し、大人気。朝ドラ史に残る夫婦像を創り上げた。
長田氏が丁寧に積み上げた人物描写や美しい台詞の数々、牧野博士の名言「雑草いう草はないき」の通り、光り輝く脇役たちと週タイトルの植物が絡み合う巧みなストーリー展開が視聴者を魅了。キャストの熱演も相まって、派手さはなくとも支持を集めた。
第115話(9月8日)の平均世帯視聴率が番組最高19・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。21年度後期「カムカムエヴリバディ」以来、朝ドラ3作ぶりの19%超えをマークした。
最終回は、昭和3年(1928年)春、竹雄(志尊淳)と綾(佐久間由衣)が新酒を持って槙野家を訪れる。万太郎(神木隆之介)寿恵子(浜辺美波)虎鉄(濱田龍臣)千歳(遠藤さくら)千鶴(本田望結)ら家族みんなで新酒を堪能し、楽しい時間を共に。そして季節は夏。悲願の図鑑がついに完成し、掲載された植物は3206種。最後のページを飾ったのは「スエコザサ」。万太郎が見つけた新種のササに寿恵子の名を刻んだ。寿恵子への感謝と永遠の愛を誓い…という展開。
縁側。万太郎は完成した図鑑のページをめくる。謝辞には田邊(要潤)徳永(田中哲司)大窪(今野浩喜)波多野(前原滉)藤丸(前原瑞樹)野宮(亀田佳明)ら植物学教室の面々、恩師・蘭光(寺脇康文)や博物館の野田(田辺誠一)里中(いとうせいこう)、寿恵子ら家族、夭折した長女・園子の名前もある。
ボタン、ヒメスミレ…。夫婦の歩みがよみがえる。寿恵子は「きれい、万ちゃん。こんなにたくさんの草花。3206種。万ちゃん、爛漫(らんまん)ですね」と涙。万太郎も「爛漫じゃ」――。
最後のページにスエコザサ。「私の名前?じゃ、私、万ちゃんと永久に一緒にいれるんですね」「寿恵ちゃん、わしを信じてくれて、ありがとう。寿恵ちゃんはいつじゃち、わしを照らしてくれた。寿恵ちゃんがわしの命そのものじゃ」「万ちゃんこそ、私のお日様でした。でも、約束ね。私がいなくなったら…。いなくなったら、いつまでも泣いてちゃ駄目ですからね。万太郎さんと草花だけ。草花に、また会いに行ってね。そしたら、私もそこにいますから。草花と一緒に、私もそこで待ってますから」。万太郎は寿恵子を抱き締め「愛しちゅう。愛しちゅう。寿恵ちゃん、わしら、ずっと一緒じゃ」――。
寿恵子が旅立ち、植物採集の会に招かれた万太郎。参加者からの「博士、これは何ですか?」に次々と答える。
気がつくと、寿恵子の姿。「万太郎さん、この子はだあれ?」「ねえ、日本中の植物、本当にこれで全部かしら?」「確かめに行かんと」「じゃあ、まだまだ探しに行かないとね」「うん。寿恵ちゃん、草花が待ちゆうき。おまん、誰じゃ?」――。万太郎と寿恵子の冒険は終わらない。
第85話(7月28日)、ムジナモの論文に田邊への謝辞を忘れる“痛恨のミス”を犯し、植物学教室への出入りを禁じられた万太郎だが、最後は恩師の名前も刻んだ。
SNS上には「みんなの名前がある。田邊教授の名前もある、園ちゃんも」「謝辞の尊さをこんなに感じたことないな」「園ちゃんの名前で涙腺崩壊」「謝辞にたくさんの人の名前が並んでいる時点で、もうダメだった。田邊教授の名前を入れないで怒らせちゃった万太郎がさあ」「図鑑の謝辞に並んだ名前を見るだけで、すべてが思い出され、号泣。道端の草花一つ一つが輝いて、名前を知りたくなる半年間でした。ありがとう」などの声が続々。視聴者の涙を誘った。