「らんまん」地元・高知地区で高視聴率 最終回29・0% 期間平均23・2%!牧野富太郎博士の生誕地
2023年10月02日 11:10
芸能
朝ドラ通算108作目。江戸末期から昭和の激動の時代を生き抜き、明るく草花と向き合い続けた主人公・槙野万太郎の人生を描いた。脚本はNHK「流行感冒」「群青領域」「旅屋おかえり」なども手掛けた注目の劇作家・長田育恵氏。神木の朝ドラ出演は2007年度前期「どんど晴れ」以来16年ぶり2作目。初主演となった。男性主人公は20年度前期「エール」(窪田正孝)以来3年ぶり。
神木が愛すべき植物オタク・万太郎役を体現。浜辺も万太郎と図鑑作りという大冒険を繰り広げる文学オタクにして資金面も支える軍師・寿恵子役を好演し、大人気。朝ドラ史に残る夫婦像を創り上げた。
長田氏が丁寧に積み上げた人物描写や美しい台詞の数々、牧野博士の名言「雑草いう草はないき」の通り、光り輝く脇役たちと週タイトルの植物が絡み合う巧みなストーリー展開が視聴者を魅了。キャストの熱演、画面に映り込む花々など細部に行き届く品のある演出、感情を揺さぶる作曲家・阿部海太郎氏の劇伴も相まって、派手さはなくとも支持を集めた。
最終回は、昭和3年(1928年)春、竹雄(志尊淳)と綾(佐久間由衣)が新酒を持って槙野家を訪れる。万太郎(神木隆之介)寿恵子(浜辺美波)虎鉄(濱田龍臣)千歳(遠藤さくら)千鶴(本田望結)ら家族みんなで新酒を堪能し、楽しい時間を共に。そして季節は夏。大願の図鑑がついに完成し、掲載された植物は3206種。最後のページを飾ったのは「スエコザサ」。万太郎が見つけた新種のササに寿恵子の名を刻んだ。寿恵子への感謝と永遠の愛を誓い…という展開。
半世紀近くにわたる夫婦愛、図鑑の謝辞などに涙の視聴者が続出。SNS上には「らんまんロス」が広がった。