ジュリー氏 ジャニー氏に「洗脳されていたのかもしれない」 加害者親族として…「事務所を廃業する方針」

2023年10月02日 14:37

芸能

ジュリー氏 ジャニー氏に「洗脳されていたのかもしれない」 加害者親族として…「事務所を廃業する方針」
<ジャニーズ事務所会見>会見に臨む井ノ原快彦(左から2人目)と東山紀之ら(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 ジャニーズ事務所が2日、故ジャニー喜多川元社長による性加害問題を巡り、今後の会社運営についての会見を都内で開催。所属タレントをマネジメントする新会社を設立すると発表した。
 東山紀之新社長は「事務所、現在のジャニーズ事務所、社名を変更します。マネジメント、育成業務からは完全に撤退いたします」とし、今月17日付で「スマイルアップ」という名称に変更すると報告した。

 前社長の藤島ジュリー景子氏(57)は会見を欠席。東山氏は「100%株主として取締役にとどまります」とした上で、「法を超えた補償を行うには、第三者の資本を入れるとできなくなるからです。被害を受けられた方の補償をきちんと最後まで行い、廃業致します」と説明。藤島氏から「現在の考えをしたためたレターを言付かっている」として、井ノ原氏が代読した。

 「このたび、おじ、ジャニー喜多川により性被害にあわれた方々に、あらためて心からお詫び申し上げます」と謝罪。

 「5月2日に被害にあわれた方と初めてお会いしました。その後もいろいろと実際にお話を伺う中で、このい方々にどのように補償をしていくのがいいのか、加害者の親族としてやれることが何なのか考え続けております。そして、ジャニーズ事務所は名称を変えるだけでなく廃業する方針を決めました。これから私は被害にあわれた方々への補償や心のケアに引き続きしっかり対応させていただきます」と改めて補償に当たっていくことを述べた。

 「おじジャニー、母メリーが作ったものを閉じていくことが、加害者の親族として私ができる償いなのだと思っております。私は4年前に、母親であるメリーからジャニーズ事務所を相続いたしました。ジャニーズ事務所はジャニーだけでなく、私の母であるメリーも権力を握っていたと思います。ジャニーはメリーからお小遣いをもらうという形でしたので、経営的なことは全てメリーが決めていたと思います」とした上で、「ジャニーと私は生まれてから一度も、2人で食事をしたことがありません。会えば普通に話をしていましたが、深い話をする関係ではありませんでした。ジャニーが裁判で負けた時もメリーからジャニーは無実だから、こちらから裁判を起こした。もしも有罪なら、私たちから騒ぎ立てるはずがない。本人も最後まで無実だと言い切っている。負けてしまったのは弁護士のせい、と聞かされておりました。当時、メリーの下で働いていた人たちも同じような内容を聞かされていて、それを信じていたと思います」とこれまでのジャニー氏との関係性と背景を説明。

 「そんなはずはないだろうと思われるかもしれませんが、ジャニーはある種、天才的に魅力的であり、みなが洗脳されていたのかもしれません。私も含め、いい面を信じたかったのだと思います」と記した。

 同事務所は9月7日、藤島氏の後任として少年隊の東山紀之が新社長に就任することなどを発表。藤島氏は社長を退任した一方で、被害者の補償・救済のため代表取締役として残留することを明らかにしていた。また「ジャニーズ事務所」の名称変更は行わず改革に取り組むとしたが、この会見後、大手企業が相次いで所属タレントの広告起用を見直す方針を示した。

 同19日には取締役会を開催。社名変更など、今後の会社運営に関わる大きな方向性についてあらゆる角度から議論。向かうべき方針を確認したとし、10月2日には進捗(しんちょく)内容を具体的に報告するとしていた。

 取締役会では社名変更の他、藤島ジュリー景子前社長が保有する株式の取り扱いについても議論された。

 事務所の株式は現在ジュリー氏が100%保有。7日の会見では被害者への救済を迅速に進める上で「今の時点で私が100%の株を持っていることが補償についても進みやすい」と説明したが、社長退任後も保有していることで“院政”が続くことを危ぶむ声が上がっていた。

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